戦後花柳界として栄え、今もなお花街の面影が残る神楽坂。この細い石畳の路地沿いに位置するBARとホテルです。 数寄屋門を潜ってカラカラと音を立てる玄関。畳越しに庭に通じる縁側。歳月を重ねたからこそ生まれる趣や佇まいを継承し、多くの人に伝えたい。そんな想いから再生プロジェクトが始まりました。 しかし現代人がそのまま暮らすのには、不便な面も多くあります。既存の建物が持つ温かみを最大限に活かすと共に、現代の快適さをプラス。新しい価値を作ることを目指しました。室内はアクセントに日本の伝統色を壁や小物に取り入れつつ、寝具には現代のホテルの快適さを提供しています。 BARでは吉川醸造の日本酒の飲み比べや、フレッシュフルーツのカクテルなどをご用意。昔懐かしいレトロなグラスや小物でお酒をお出しします。 再び明かりが灯った建物は、観光地として散歩コースの一部になり、地域に溶け込んだ施設となりました。