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シマダグループ 「2017年度グッドデザイン賞」を3作品受賞しました

 

2017年10月、シマダグループでは2017年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を3作品受賞いたしました。2014年度初受賞して以来、継続して受賞しており、今回を合わせて13作品の受賞となります。この度は3点の建築において、それぞれの個性を活かした高いデザイン性を評価され受賞となりました。

グッドデザイン賞は、1957年にに創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来約60年にわたって実施されています。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。日本で唯一の「総合的なデザインの推奨制度」です。

 

2017年度受賞作品

介護付き有料老人ホーム〔ガーデンテラス尾山台〕

集合住宅〔サクラノキテラス〕 

集合住宅(長屋)〔SUVACO HANEDA E,  SUVACO HANEDA W〕

 

受賞した作品の概要

・〔ガーデンテラス尾山台〕

東京都世田谷区、介護付き有料老人ホーム。 鉄筋コンクリート造・地上5階建て、延床面積2259.29㎡。 住戸は15.55~17.94㎡の44戸をはじめ2人入居にも対応したツイン27.73~35.68㎡を揃えている。

尾山台の閑静な住宅街に、地域交流スペースをもつ高齢者の住まいを計画した。敷地は緑豊かな土地であったため、閉ざされた施設としてではなく、以前の緑地のように周辺環境と共存していくことが出来る住まいを提供したいと考えた。1階の地域交流スペースは、入居者だけでなく近隣住民に開放可能であり、2階から上階は北側の緑地や丘陵地に広がる住宅街の眺望を積極的に取り込む計画とし、ニーズに柔軟な対応が出来る多様なプランを配置している。1階の南北にそれぞれテラスを設け、屋上にはガーデニングができるスペースを配置し、入居者が積極的に外部環境に触れる機会が多くなる計画としている。

 

・〔サクラノキテラス〕

東京都目黒区、木造 集合住宅 敷地面積 184.28 ㎡ 建築面積 107.65 ㎡ 延床面積269.27 ㎡ 6世帯

細い道路の突当りにある敷地で、既存の桜を残し、その下にテラス(広場)を設け、取り囲むように建物を配置した。テラスによって周囲の街区が少しだけ明るくなるだけでなく、道程の暗さも、この場所へ至る路地としてポジティブに捉えられると考えた。トリプレットの各住戸の各階からは、高さによって様相を変える樹木を見る。1階では黒々とした幹とテラスが見え、2階では窓全面を桜が覆い、3階では周囲の住宅が樹木で見切られ、空が広がる。樹木を鑑賞対象として捉えるだけでなく、その視線や日差しを制御する役割と、その下に場所を作る力に注目した計画であるため、桜は、建築の一部という以上に、その骨格となっている。

 

・〔SUVACO HANEDA E, SUVACO HANEDA W〕

東京都大田区、敷地面積 E棟 139.38㎡/W棟 126.28㎡, 建築面積 E棟 70.64㎡/W棟64.14㎡, 延床面積 E棟 194.33㎡/W棟 126.28㎡

間口が狭く、通風や採光面などで不利な旗竿敷地を2つ組み合わせることにより、豊かなアプローチと中庭を囲む、二階建てと三階建ての双子のような14戸の長屋を計画した。 ワンルームという空室率の増加が激しいジャンルにおける付加価値を提供したいと考え、中庭や隣地境界に面した窓周りにベンチや小上りなどを設え、緩やかにエリア分けされた空間とすることで、ワンルームだがもう一つの居場所を感じられる作りとした。木々に吊り下げられた巣箱のように、このプラスαの空間が張り出し、街なみに対して表情のある外観を作っている。