推し活、人生100年時代
「こめびと」発行から半年前のこと。編集会議で、どんな記事なら面白いかアイデアを出し合っていました。「推し活している人って、なんだか楽しそうじゃない?」
今回のテーマは、ウェルビーイング。いい時間をつくると標榜している私たちは、アイドルプロデュース事業こそ運営しておりませんが、「好き」「楽しい」と感じる心のときめきがいかに大きな力を持っているか、朝礼や日々の会議などで何度も話に上がることがありました。推し活かぁ。そういや先日の忘年会でも、ずっと通っていた美容院でも「あなたの推しは何?」と聞かれました。
若い世代がアイドルやアニメを追っかけているのはよく聞く話。一方の高齢者でも、推しに生きる喜びを見出す人はいつまでも若々しいのかも。弊社の介護施設・ガーデンテラスに取材へ行きました!
テレビで「目黒蓮」を探すのが日課
数年前にテレビで見てから「こんなに顔の綺麗な人がいたんだ」とハッとして、それからずっと好きなんです。もうこの歳なので詳しいことは分かりませんが、顔の見分けだけはつきますよ。私も若いころは社交ダンスをしましたが、今の子は目まぐるしく速いダンスを踊れてすごいなと感心します。顔を見たらときめくし、眠れなかったこともあります(笑)。娘たちには「お母さんって乙女だよね」とよく言われます。(ガーデンテラス久我山 Tさま)
ヅカファン歴70年 古参とはまさに私のこと
女学生時代に友人に誘われたのがきっかけで、宝塚の虜に。当時は家にテレビがなく、近所の電気屋さんに見せてくれないかと頼み込んで、ショーウィンドウの外からテレビに映るタカラジェンヌを毎日眺めたものです。男役に熱を上げ、さらに女子校だったもので「彼氏ができるのは当分先だね」とよく親にからかわれました。(ガーデンテラス小田急相模原 Iさま)
編集部員Mのつぶやき
いつまでときめきを忘れない人生の先輩方を見て、なんだか元気が湧いてきました。そういえば「推し活」はいつから始まったのでしょう。ふと疑問に思って調査を続けると、歌舞伎役者の浮世絵がその起源であることが見えてきました。「こめびと」誌面では、歴史をさかのぼり、大河ドラマ『べらぼう』の世界、江戸時代までタイムスリップ!この先は、ぜひ電子ブックまたは紙面でお楽しみくださいね。
この時実感したのですが、わざわざ美術館に出向かなくてもインターネット上のデジタルアーカイブで歴史的な絵画が見れる&2次使用できる現代がいかに素晴らしいか、先人に感謝したくなりました。パブリックドメインは世界の財産です。
パブリックドメインとは・・・小説、絵画、音楽、映画、演劇など、さまざまな分野の作品において、著作権の切れたもの。基本的には誰でも自由に使用できます。
左:「三世市川八百蔵の八幡太郎義家」東洲斎写楽 寛政6年(1794) 右:「市川鰕蔵の竹村定之進」東洲斎写楽 寛政6年(1794) 出典=ColBase※色合いを一部改変して使用
(大河ドラマ『べらぼう』最終回に紙面で使用した浮世絵が出てきてテンション上がりました!)
出典まとめ
ほか誌面に使用した画像の参照元はこちら。
※1 「石川五右衛門 市川海老蔵」歌川国貞 嘉永4 (1851) Photo=©Indianapolis Museum of Art/Bridgeman/amanaimages
※2 「中村座内外の図 三芝居之図」一陽斎歌川豊国 文化14(1817) 出典=(https://dl.ndl.go.jp/pid/1307611)国立国会図書館デジタルコレクション ※一部改変して使用※3上部に記載
※4 「久松町劇場久松座繁栄図」 歌川広重(3世)明治12(1879) 出典=(https://archive.library.metro.tokyo.lg.jp/da/detail?tilcod=0000000003-00051163)東京都立中央図書館 ※一部改変して使用
※5 「凉しき裝ひ」竹久夢二 (三越 1925年6月号に掲載) 出典=(https://ndlsearch.ndl.go.jp/imagebank/theme/yumejishikibijin)国立国会図書館デジタルコレクション
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
こめびとは年に2回発行しています。次号もぜひお楽しみに。




