2025.01.28

介護×旅行で叶える「活きている」実感
~インターンシップを通して伝えたいこと~

人材不足が叫ばれる介護業界において、新卒採用は特に苦戦を強いられている。現状を打開することはできないか?若い世代に介護職の意義を伝えるべく、グループ力を駆使したインターンシップを企画。入居者からの「ありがとう」の真意とは […]

介護✕旅行_01
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~インターンシップを通して伝えたいこと~
Summary
  1. 介護のイメージ、間違ってませんか?
  2. 介護だけじゃない!シマダグループの強み。
  3. 「生きる」より「活きる!」

介護のイメージ、間違ってませんか?

 

 

少子高齢化を背景に年々労働力が減少する中、介護業界は特に人材不足が深刻化している。さらに介護は、「キツイ」「汚い」「給料が安い」というイメージが先行し、決して就職志望の上位にはなり得ない職種である。

 

 

それでも、これだけは言える。

 

 

少子高齢化の我が国だからこそ、絶対になくならない業界であるということ。いや、人類が存在する限り不可欠だ。

 

高齢者向けの施設や住まいは今後ますます需要が高くなり、「介護を受ける場所」から「快適に暮らす場所」へとニーズも変わりつつある。つまりそれは働く場所に困らない、“安定した業界”とも言える。

 

介護は予想以上に「サービス業」なのだ。

介護シーン

介護だけじゃない!シマダグループの強み。

 

そんな人材不足に対して、自社も含め同業他社は「新卒採用」に力を入れている。各社がさまざまな施策を講じ、インターンシップや会社説明会など、いかにして学生と接点をもつか試行錯誤しているのだ。より多くの学生と出会い1人でも多く採用したいというトレンドが、就活時期を早め、今の新卒は超売り手市場。

そんな中、我々シマダリビングパートナーズはグループの総合力を活かし「介護」✕「●●」の施策を打ち出すことにした。

 

今年の施策は、「介護」×「旅行」!!

 

シマダグループの一社である東京トラベルパートナーズでは、バリアフリーの介護旅行「旅介(たびすけ)」をはじめ、オンライン上で生配信を行う「旅介TV」、大阪・関西万博でのユニバーサルツーリズム事業「LET’S EXPO」のプロデュースなど、一生涯「旅」を楽しめる社会を目指した取り組みを行っている。

旅介

 

グループ内での業務連携により、我々が運営する介護施設「ガーデンテラス」でも、定期的に旅行を実施。このツアーに学生を招待し、高齢者の特徴、介護の様子、職員と高齢者のコミュニケーションをリアルに感じてもらえたら、採用に繋がるのではないか。

 

 

早期化する就活の波に乗りおくれないよう、インターンシップ開催に向けて、旅介ツアーの企画を開始した。

「生きる」より「活きる!」

単にツアーに参加してもらうだけではなく、介護の魅力を感じてもらいながら、我々も学生たちから企業としてのニーズを聞き出していく。

 

 

インターンシップへの参加者には、以下の条件を設けた。

 

① 事前説明会に参加する
→ 高齢者の特徴、車いすの操作方法などを事前学習し当日の目標を設定する

② 当日のツアーに参加
→ 事前に設定した目標が達成できるように積極的に関わる

③ ツアーを振り返り発見したことを共有する
→ 介護旅行に込められた本当の目的を理解する

 

複数回接点を持つという高いハードルながらも、多くの学生からエントリーがあった。学生に参加理由を問うと、「介護と旅行のコラボレーションが他にはなく珍しかった」とのこと。

 

 

間違いなく学生たちの目に留まったこのインターンシップには、実は、ある想いを込めていた。

 

それは「生きるより活きる」を実感してもらうこと。

 

 

介護施設で暮らす入居者は、「お世話を受ける」という、職員に対する申し訳なさや負い目を感じて生活している人も少なくない。

 

そもそも介護が必要になることを望んで歳をとる人なんていない。誰だって、お風呂やトイレを人に手伝ってほしいなんて思うはずがない。介護施設は生きていく場所ではなく、活きていく場所であってほしい。そんな想いから、旅を通して「活きる」を見いだせないかと考えた。

 

 

旅に出かけるその日は、普段よりも多く歩き、普段より食べ、普段よりもたくさん話す。可能な限り自分の足で歩き、自分の口で味わい、自分から話すのだ。

 

 

参加された入居者の多くは、この旅で若い頃の思い出をたくさん口にする。

「若い頃は海外に行った」
「日本全国を歩いた」
「夫婦でたくさん旅行に出かけた」

 

 

そんな話をしている時、介護士と入居者の立場が逆転し、若者に教えを説く人生の大先輩に変わる。まさに「活きている」ことを実感できる、なんとも誇らしい瞬間だ。

インターンシップ

 

旅を終えて入居者の方々からいただける「ありがとう」は、旅に参加できたという目的の先にある「活きた」実感への感謝なのではないだろうか。

 

私たちは介護施設を、単に余生を「生きていく」場所ではなく、自尊心を失うことなく、更に「活きていく」場所にしたい。1人でも多くの入居者に豊かな時間を届けたい。

 

いい時間(とき)をつくる
Creating your life story

 

私たちが届けるのは「サービス」ではなく、「いい時間(とき)」である。

介護業界を志す未来の仲間たちに、インターンシップを通して、そんな想いも伝えていきたい。

 

 


SYNERGY & ENERGY

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