軽井沢暮らし~気を付けるべきこと4選~
第1回の「沖縄 石垣島編」に続いての、第2回!
今回は「軽井沢編」です!
軽井沢の宿泊施設を備えたレストラン「オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ」内にある、「穏坐bar(おんざバー)」の店主Nさんからお話をお伺いしました。
――Nさん、よろしくお願いします!まずは、軽井沢に来て、一番驚いたことは?
「1番となるとやっぱり冬の寒さ!
本当に寒い時になると-15℃くらいになる事も…。常温の缶ビールを外に出すと、3分でキンキンに冷えます。
冬の雲場池(くもばいけ)
その分、夏は都会と比べると涼しいのがやっぱり魅力!30℃を超える事は滅多にないです。
他にも、当たり前のようにプリマヴェーラの庭にリスが現れたり、夜に敷地を歩いているとムササビが飛んできたり…。自然が豊かですね。」
雲場池の逆さ紅葉(撮影:Nさん)
――お休みの日はどのように過ごしますか?
「日本酒の事をもっともっと知りたいので、色々な酒蔵を訪ねてみたり、日本酒好きな人が集まる会や、日本酒フェスに参加してみたり。長野県は日本酒の酒蔵数がなんと全国2位!(79蔵)まだまだ先は長い…。
完全にオフモードにする時は、グルメを味わったり、疲れを癒す為に温泉に行ったりも。
長野県は温泉の数も194か所もあり、全国2位なんです!こちらもコンプリートまでの道のりはまだまだ遠い…。休日はこのように「遊び」ながら「勉強」してます!この土地が魅力的過ぎて良さを広めたくて。目指せ、長野の観光コンシェルジュ!です。」
地獄谷野猿公苑のニホンザル
――軽井沢のお店事情について教えてください!
「軽井沢と言えば「旧軽井沢商店街」の散策がおススメ。軽井沢駅からは徒歩20分、穏坐barからは徒歩10分ほどの場所です。最近は食べ歩きが人気のエリアですね。老舗ベーカリー『浅野屋』や老舗ジャム『沢屋』、お土産屋なども充実。19世紀の末から、外国人・日本人別荘族御用達の商店街として栄えたので、レトロモダンな外観のお店も多くて散策にうってつけですよ。」
旧軽井沢銀座通り
「コンビニはbarから軽井沢駅の方に向かって歩いて5分ほどの場所にローソンとファミリーマートがあるし、スーパーは夜22時まで営業している『デリシア』というローカルスーパーもあるので基本的に買い物には困らないと思います。
休日だったら車で10分ほどの場所にある『ツルヤ』スーパーへ。長野で一番人気のローカルスーパーで県外から買いに来る人も多いんです。店内のほとんどがプライベートブランドで、それらが全部安くておいしいっ!
買う予定のものが無くても、気がついたら買い物カゴがいっぱいに…ここはまさに何時間でもいられちゃう大人の遊園地♪
特におススメなのはフルーツジャムとドライフルーツです。長野はフルーツ王国で、リンゴやブドウは有名ですが、プルーンやネクタリン、マルメロ(西洋かりん)は全国1位なんです!
県内のリンゴ畑
「洋服とか家具、日用品の全ては車で30分ほどの佐久平という地域で全部揃うので、生活する上では特に不便は感じないかな。
…ただ軽井沢ルールで23時以降はお店はもちろん、コンビニも閉店するので注意が必要かも。」
軽井沢本通りの夜の様子
――普段の食事は?
「基本的にはスーパーで買いだめ、小分けして冷凍して自炊。…でも休日は新たな食との出会いを求めて食べ歩きの旅に出る事も。勤務日はまかないでお腹いっぱいになるのでそれで充分なこともあります。」
※どのようなまかないか気になった方はこちらの記事をご覧ください↓↓
軽井沢のまかない記録
―― Nさんは寮に住んでいるそうですが、寮生活はいかがですか?
「職場からも駅からもコンビニ、スーパーからも近いし、とても便利な場所なのでありがたいです。何よりこの冷涼な軽井沢で、ある程度の自己負担金で住める事が何より。ちょっと車を走らせれば、いくらでも温泉や観光名所があります。東京までは新幹線で1時間くらいだし、終電は22時台まであるんです。通勤も自転車で3分ほどと助かります。」
左:通勤通路と愛車、右:近所の有名な台湾料理店『萬里』のニラそば
「それから、来てから後悔しないよう、軽井沢で気を付けるべきこと4つをご紹介しておきますね。
①湿度が高いので、除湿対策(除湿機必須!!)
②寒さ対策(石油ストーブを用意!!暑さ対策は何とかなります)
③防虫対策(近づけさせない工夫)
④動物対策(特にクマ、イノシシの対処法は覚えておこう)
以上は必ずチェックしておいてください!」
Nさんのプロフィール
「軽井沢」の魅力を語ってくれている、Nさんに軽井沢での仕事についても迫りました!
夕焼けをバックにシェイクの特訓をするNさん
――Nさん、まずは経歴から教えてください!
「はい!出身は神奈川で、血液型はB型。B型×B型でこの世に生を受けた、生粋のB型のサラブレッドです。
大学を出てから、居酒屋、ホテル、バーなどで接客のスキルを磨いてきました。
その後「bar hotel 箱根香山(はこねかざん)」の開業メンバーとして、1度シマダグループにお世話になっていましたが、諸事情で退職。石川の加賀温泉郷の旅館マネージャーを経由したのち、今は『出戻り』として、シマダグループに再入社しました!」
―― どのようなお仕事をしていますか?
「もちろんbarの営業がメインですが、『オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ』のチェックイン、チェックアウト対応もしますし、草むしり、苔庭、草花への水やり、池の魚の世話も。時には姉妹店のレストラン『ピレネー』に手伝いに行くなど、マルチに活動してます。
barのインスタ運営もしていますよ。お店のことはもちろん、軽井沢の様子も積極的に発信しているので、土地の雰囲気を知りたい方はぜひのぞいてみてください♪」
【穏坐barのInstagramはこちら】
――勤務スケジュールは?
「barは日曜日と月曜日が定休日なので、基本的には週2日はお休みです。年間単位で休日を調整するので、GWやお盆、夏休み期間などのハイシーズンは、休みが少なくなることはあります。でも、オフシーズンは少し落ち着いた営業になるので、まとまった休日を利用して長期旅行に出かける人もいますよ。」
「共創」でもあり「競争」
――今の職場で働いてて、「やりがい」を感じるのはどんな時ですか?
「穏坐barは基本的に1人なので、自分でなんでもやっています。自分自身が動かないと、誰かが何かやってくれる訳ではない。もちろん軽井沢には姉妹店(プリマヴェーラ・ピレネー)の仲間がいるので、いつでも助けてくれます。でもお互いに信頼しているからこそ、まずは自分ひとりで挑戦してみます。今まで以上に全てを 「自分事」として捉えて、率先して行動するようになりました。この軽井沢の日々の全てが自分にとってのやりがいです!そのうえで、1番大切にしている事は「接客したお客様みんなを笑顔にする事」。よく聞く言葉かもしれないけど、それは本当に難しい事。だからこそ、一生かけて追い求めていく価値があることだと思っています。」
――他には負けない、チームや会社の雰囲気を一言で表すと?
「一言で表すと共創かな…と思います。今まで30年近く軽井沢で愛されてきた「シュール・ジャポン」と、「シマダハウス」という2つの会社が協力し合って、新しい価値や場所、シナジーを生み出そうとしているます。その象徴として、最近リニューアルした「オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ」があります。シュール・ジャポンの想いやコンセプトはそのままに、外観や雰囲気を生かしつつも、シマダハウスの全てを注ぎ込んで生まれ変わったオーベルジュ。さらには本来なら相容れない「王道フレンチ」と「日本酒bar」。それらすべてが混ざり合う事で、新たなシナジーを生み出そうという、共創、チャレンジをしています!
≪「共創」でもあり、「競争」でもある。≫
施設のみならず、プリマヴェーラ、ピレネー、穏坐barの店舗。そこで働く人達もお互いに「共創」して「競争」していく、みんなで切磋琢磨しながら創り上げていきたいです!!」
中秋の名月
軽井沢から日本を発信!
――今後の目標は?
「barの店主でありながら、ここ軽井沢だけでなく長野、広くは「日本」を紹介する観光コンシェルジュをここから目指したいと思います!」
――最後に、リゾート地で働くことを検討中の人たちへ、軽井沢の「ここが最高!」っていうおすすめポイントと、熱いメッセージをお願いします!
「最近では東京24区なんて言われるくらい、東京が身近な地域となっている軽井沢。『温暖化でもう暑くて耐えらえないっ!』『涼しい所で働きたいっ!』『休みの日は温泉巡りがしたいっ!』『おいしいフルーツが食べたいっ!』…この中に少しでも何かを感じる事があったら、ぜひ軽井沢へどうぞ♪リゾート地で働くなら絶対軽井沢です!そして軽井沢へ来ることあれば、穏坐barへぜひ遊びに来て下さい♪」
軽井沢勤務まとめ
Nさん、インタビューにご協力頂きありがとうございました!
いつも何事にも全力に取り組み、みんなから愛されるNさん。
軽井沢を訪れた際はぜひNさんに会いに来てくださいね。
●Nさんが働くバーが気になった方はこちらの記事もおすすめ!
軽井沢の日本酒バー「穏坐bar」。誕生のウラガワをクリエイティブディレクターが語る
●「働くならどこ?リゾート対決!」第一回「石垣島編」はこちら
次回の「働くならどこ?リゾート対決!」は最終回!「箱根」での勤務の様子をご紹介します!お楽しみに!
記事を読んで、軽井沢で働いてみたい!と少しでも思った方は下記をクリック♪