2026.03.24

クリエイティブディレクター、京都の大学院へ行く。

シマダグループで働きながら、もうひとつの顔を持つ筆者。それは「芸大の大学院生」です。京都の大学院(通信)でアートを学び、このたび修士課程(MFA)を修了しました。「え、働きながら大学院?」 「しかもアート?」
そう思われるかもしれませんが、今や、人生 100 年時代。学びもキャリアも、枠にはまる必要はありません。

シマ報 > クリエイティブディレクター、京都の大学院へ行く。
Summary
  1. 夜と週末に、もうひとつの顔をもつ女
  2. 教室には、人生が集まっていた
  3. 先生の言うことを、
    ちゃんと聞かない学生たち
  4. 大学院に入ったきっかけ
  5. シマダグループらしさ
  6. 音声はコチラ

夜と週末に、もうひとつの顔をもつ女

▷音声はコチラ

 

昼はシマダグループでディレクターとして働き、

夜や週末は、芸術の学びと絵画制作に没頭する日々。

 

アクリル絵の具と筆を使いながら、

自分自身の内面や社会との関係を見つめ直す時間は、

仕事とはまた違う「思考の筋トレ」でもありました。

 

大学院は、2年間。通信制とはいえ、年に数回はスクーリングで京都へ。

普段は東京で働きながら、あるときは京都で学生になる。昨日は会議室で、今日は京都の鴨川。

この二拠点のようなリズムが、だんだんと心地よくなっていきました。

 

個人的に大きかったのが、シマダグループの京都保養所。

 

1泊 なんと、、、   1500円!!

 

え、ゼロ一個足りてます?というありがたさで、毎回お世話になっていました。

働きながら学ぶハードルを、会社がさりげなく下げてくれていた気がします。

 

<昼と週末>

教室には、人生が集まっていた

通信制の大学院だからこそ、
そこには本当に多様なヒトたちが集まっていました。

料理人、鍼灸師、農家、元中学校の校長先生、翻訳家、郵便局員、定年退職したヒト など1学科に約30名。

職業も人生もバラバラ。

年齢は20代から、なんと80代まで。同じ教室にいるのに、経験は桁違い。

 

居住地もさまざま。北海道から沖縄、シンガポールや台湾など、全国各地から集まった同級生です。

 

本来なら出会うことのなかったヒトたちが、

京都で「芸術」という一点で交わります。

 

学び直しをきっかけに大学院へ進学した同級生たち。

これまで歩んできた人生の軌跡と、

大学院での探求が重なり合い、それぞれ独自の表現が生まれていきました。

 

人生経験をしたからこそ見えてくる視点から、

目の前の世界をすくい取り、作品に重ねてく。

 

その深さに、何度も圧倒されたのでした。

 

▷現在 会期中の卒業制作WEB展はコチラ>>>

※公開は2026年3月31日まで

 

<京都でのスクーリングの様子>

先生の言うことを、
ちゃんと聞かない学生たち

筆者はアラフォーですが、同級生の多くは年上。

全国から変わり者たちが集まっていました。

魑魅魍魎、珍獣たち、、、濃いメンバーです。

 

大学院中の珍エピソード一覧です。

 

・法螺貝(ほらがい)のワークショップに誘われる

・自宅に水行場を作っている同級生がいる(滝行ならぬ水行ができる場)

・沖縄県の同級生がオンライン授業中に シークヮーサー!と発言する

・講評会のときに、ヒトの作品に対して言いたいことを言いまくる ちょっとしたケンカ

・大人なのにコミュ障すぎてLINEグループを突然退出する者がいる

・カラオケは基本 昭和ソング(ピンク・レディー「UFO」や「酒と泪と男と女」などなど)

・いつかの日に遅刻してしまい、卒業ができない可能性があると先生から通達される(←これは筆者)

・同級生がイタリア フィレンツェビエンナーレで最優秀賞を獲った!いきなり凄すぎる

・同級生が白日会(はくじつかい:写実の作家にとっての最高峰の展示)に入選しちゃった

・研究記録に30万字 書いているヒトがいる

・みんなの卒業論文を校正してくれていた同級生のメガネが突然まっぷたつに壊れた

・先生の言うことは聞いてるようでほとんど聞いてない

 

(カオスです。)

 

このような、

人生を一巡してきた諸先輩たちから生まれる絵画は、とにかく見応えがある。

経験の厚みが、そのまま画面に出ているのです。

 

そんなクラスに対して、先生のひとこと。

「このクラスの授業が終わると、どっと疲れるんですよ。。」

——そりゃそうだと思いました。

 

大学院では、正解を教えてもらうことはありません。

 

求められるのは、「自分はどう考えるのか」。

ときには先生の想像を軽やかに越えながら、それぞれが自分の表現を探し続けます。

珍獣たちをかろやかに扱う先生たちは達人そのもの。

同級生たちも自身もぐんぐん成長を遂げることができたのでした。

 

リアルでは3〜4回しか会っていない同級生たちですが、

濃密な時間を過ごせたことはわたしにとって宝物です。

 

<まっぷたつに割れた同級生のメガネ>

大学院に入ったきっかけ

きっかけの一つは、山口周さんの著書を読んだこと。その文脈の中で登場するのが、
MFA(エム・エフ・エー)。▷著書はコチラ>>>

今の時代は、論理や効率だけでは決めきれない。

最後に判断軸になるのは「美意識」だ。そんなことが書かれていました。

 

MFAとは?

Master of  Fine Artsの略で、芸術を通して思考と感性を深めるための修士号。芸術的な思考を育み、社会やビジネスに対して既成概念をゆるやかに問い直す学び。

 

大学院では、芸術の基礎的な知識や歴史、絵画構成や素材などを体系的に学ぶことができました。

答えのないものに向き合い、
他の作品を見て「どこがいいのか」を自分で感じ取る。

そんな時間は、ものを見る力と自分の視点を鍛えるための訓練だったのだと思います。

 

もうひとつのきっかけは、ずっと気になっていた“ある実験”。

 

これまで空間をデザインする中で、
既製品のアートを選んだり、画家にオーダーしてきましたが、

「これ、自分で描いたらどうなるんだろう?」

 

そんな素朴な疑問から、
自分で描いて、自分の空間に置いてみる、ということを試してみたかったのです。

そして、2年間学んでみた最終的な感想。

 

・アカデミックに芸術を学べたことは、間違いなく自分の資産になった
・ユニークすぎる仲間に出会えた
・そして——

 

やっぱり、プロに頼むのが一番いい! w

 

結論としては、

自分で描くより、
いつもお世話になっている画家にオーダーしたほうが、
早くてクオリティも高い。

という、とても現実的な答えにたどり着きました。

 

<誰が先生か学生かわからない卒業写真>

シマダグループらしさ

働きながら大学院に通う。

 

ちょっと無茶かもしれません。

でも、それを止めるヒトがいないどころか、むしろ応援してくれる。

 

それがシマダグループのいいところです。

たぶんこれからの仕事に、
ちょっとヘンな(でもいい)影響が出てくると思います。

自分でも、少し楽しみにしています。

 

<卒業できました! >

 

▷筆者のシゴトの筋トレ記事はコチラ>シゴトの裏ガワ 

▷2026年5月に行う同級生たちとのグループ展はコチラ>

 

音声はコチラ

音声版のシマ報です!
ぜひ電車に乗りながら、家事をしながら…以下のリンクよりお聞きください♪

 

【stand.fm 「#26 クリエイティブディレクター、京都の大学院へ行く。」 】

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