箱根つたや旅館とは
~箱根の名湯と豊臣秀吉~
箱根吟遊や富士屋旅館で有名な宮ノ下温泉のほど近く。箱根登山鉄道、宮ノ下駅を下車し道なりに坂をくだり、箱根吟遊とは反対方向へ。
クラシカルな富士屋ホテルを左手に見つめつつ、1号線上り坂を一歩ずつ小涌谷方面へ、上った先右手にようやく見えてくるのが「箱根つたや旅館」。
朱色の暖簾と大きな提灯が目印です。
この旅館、日本有数の温泉地“箱根七湯”のひとつ、底倉温泉(そこくらおんせん)の原泉を楽しめる日本唯一のお宿なのです。
その昔は、底倉温泉を楽しめるお宿は4軒あったとされていますが、今は宮ノ下温泉の繁栄とはうらはらに、ひっそりと、ある意味“知る人ぞ知る”名湯として、ツウにはたまらない温泉宿として佇んでいます。
実はこのつたや旅館、古くは江戸時代にその名も「蔦屋旅館」として創業しており、とても由緒ある伝統を受け継いできた老舗温泉旅館でございます。
源泉である底倉温泉はさらに歴史が長く、時は戦国時代、天正18年(1590年)小田原攻めを行った豊臣秀吉が、宿のすぐ脇を流れる蛇骨川(じゃこつがわ)沿いに掘らせたというお湯。秀吉はもちろん、その将兵たちが戦いの疲れを癒したとされている伝説のお湯なのです。
今もなお、秀吉が掘れと命じられたその太閤石(いわ)風呂も残っており、石風呂の脇を流れ落ちる滝は、太閤の滝と呼ばれています。「箱根つたや旅館」から歩いてすぐのところですので、歴史好きの皆さまは必見!戦国時代から、淀みなく湧き出る温泉、太閤秀吉が浸かったお湯に想いを馳せてみるのも、また風流ですね。
つたや旅館誕生秘話
伝統あるこの旅館を、ご縁あって2019年、シマダグループがリノベーションすることになりました。
せっかくの歴史ある建物は、壊さずにそのまま活かすこととし、内装のみをやや現代仕様にアレンジ。
歴史の面影を残しつつ、デザインディレクターが津々浦々かき集めたアンティークな調度品と個性的なアーティストによる芸術作品を、館内にはちりばめました。
寝床は2タイプ。 和モダンタイプの“旅館客室“
籠をイメージしたドミトリータイプの“籠床”
老若男女問わず、そして、日本人も、海外ゲストも楽しめる、新旧が入り混じったノスタルジックなお宿、言うなれば、“老舗旅館型ゲストハウス”として生まれ変わったのです。
名湯「底倉温泉」をおうちでも
ここまでご紹介してきた底倉温泉を楽しめる「箱根つたや旅館」。
多くの人に、この何とも滑らかな、とろりとしたお湯を味わってもらいたい!気持ちでいっぱいでおります。とはいえ、昨年から続く、コロナ禍の影響により、なかなか足を運べないという事態に。
そこで、私たちは考えました。気兼ねなく、温泉旅行ができるその日まで、なんとか「箱根つたや旅館」を忘れずに、思い出しながら、気分上々にお過ごしいただけないだろうかと。
そこで思いついてしまったのがバスクリン。
「底倉温泉」をおうちでも、というコンセプトのもと、「箱根つたや旅館」×「バスクリン」のコラボ品の誕生となったのです!
パッケージカラーはつたや旅館のシンボル朱色。中身の効能も底倉温泉の成分にせいいっぱいに近いものとなっております。(温泉成分そのものとはいかず、悪しからず)
こちらは、残念ながら販売はしておりませんが、お取引先のみなさま、お客様へのささやかなプレゼントしてお渡しさせていただきました。
効能としては、パッケージに記載のものに加え、書いていない話題の効能があるらしいです。
その1、つたや旅館、底倉のお湯を知る(利用したことのない方)
その2、つたや旅館、底倉のお湯を思い出す(利用したことのある方)
普段はシャワーで済ませる皆さまも、今宵は「日本の名湯バスクリン」で温泉気分はいかがでしょうか~?
※日本の名湯バスクリンシリーズには、非常に残念ながら「底倉温泉」は入っておりません。なんとも、紛らわしい!ごめんなさい。
いい温泉に入ると「ii yu da na」と言いたくなりますね~
※筆者は箱根つたや旅館で購入できるiiyudanaステッカーもお気に入りです