2023.02.24

Youは何しにひばりの学校へ!?

この物語は介護にさして関心のなかったある平凡なシマダグループ一経理マンの記録である。『ひばりの学校』を通じて介護という仕事に向きあい、講師の先生たちと生徒たちの信頼と愛をあますことなく再現した感動の物語である。

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Summary
  1. プロローグ
  2. 受講の理由
  3. 個性的な講師陣
  4. 研修について
  5. 終わりにかえて

プロローグ

「一緒に『ひばりの学校』受講しませんか?」

経理部の同僚が突然そう声をかけてきた。

 

・・・・は?

 

え、『ひばりの学校』って毎週土・日どっちか使って 4ヶ月くらいヘルパー2級取るために受講するやつでしょ。いやいやいやいや、年末の忙しい中どう考えても無理無理。そりゃあなたは介護経理担当だから受講するとして、私は不動産経理担当ですよ。

 

巻き込まないで下さいよ。

同僚はこちらを向いて笑ったままだ。

 

そんなたわいもない会話から1ヶ月後。

私は新宿第2佐山ビル6階ひばり研修ラボで、第1回目の受講を迎えようとしていた。

受講の理由

2022年12月3日

いよいよ講習が始まった。年末特有の忙しさの中、持病の腰痛も悪化して、満身創痍の状態で第1回目の受講を迎える。

本社である新宿文化クイントビル近くの佐山ビル6階「ひばり研修ラボ」

受講生の数は全部で8名。見知った顔もいれば、初めてお会いする人もいる。参加者の属性としてはホテル・介護・飲食・経理・総務と、年齢層・性別も様々だ。

 

まずはそれぞれ自己紹介と「なぜ『ひばりの学校』で初任者研修講座を受けるのか」という受講理由の発表。皆様々だ。

 

・親が高齢になり長男である自身が介護に向き合おうと思った

・手に職をつけたいから

・現在の仕事との関わりの関係で

・名刺に介護資格を載せると話が広がりそうだから

・国に帰った時の家族の介護に役立てたい

 

1ヶ月前誘われた当初は「いやあ~」と思った自分。ただ『ひばりの学校』を意識してから色々と考えるようになった。

 

①高齢の両親や自分の将来を考えて

両親は最近やや物忘れが目立つように。直近で手術を受ける事もあり、介護を考えなくてはいけない時期になってきた。また、将来妻が要介護になり私が世話をするにしても現状何もできないし、自身が介護を必要になった時はどうすればよいのか。50代を近くにして衰えも隠せなくなった。

 

・老眼がひどい

・白髪が増えた

・くしゃみをする度に腰が痛い

・健康診断で悪玉コレステロールにひっかかる

・人の顔と名前が覚えられない

・乃木坂46のメンバーが全員同じ顔に見える

・NiziUとTWICEの区別がつかない

・飲みの席での会話の8割が不健康自慢になる(以下略)

 

私の衰えの事はさておき。

 

②グループの仲間がどんな仕事をしているのか

シマダグループは米屋を発祥とし、不動産・飲食・ホテル・介護・保育・旅行・酒造と様々な業態が生まれた。その中で不動産業として必須の「宅建」という言葉がよく出てくる。私も研修などで新卒の方に「宅建を取得したら将来の選択肢は色々広がる」と偉そうに語っているが、そんな自分はいったい他事業部の事をどれくらい勉強し、理解をしているのかと。答えは何も勉強していないし、理解をしていない。講師である方と同じヨコイトチームになったのもきっかけだが、きちんと理解をしたいと。

ヨコイトについてはこちらをご参照ください

https://shimadahouse.co.jp/shimaho-archive/3047/

個性的な講師陣

講師陣の皆さんは非常に熱心で知識もあり、そしてシマダグループらしく

個性的な方々が揃っている。

 

オオネ先生

黒縁眼鏡がよく似合う。低い声が素敵で、なんでも論理的に説明をしてくれる。

「認知症患者は自身が認知症であることを自覚しているのでしょうか?」等の

質問をすると「いい質問ですね~」と池上彰ばりに返してくれる。

 

ミズキ先生

紅一点。いるだけで回りが華やかになる。その優しさと可憐さとはうらはらに

豊富な現場体験で介護業界の難しい部分を丁寧に教えてくれる。

 

ツチヤ先生

イケメン。明るく話し上手。自身の実体験をもとにする話は聞くものを飽きさせない。介護への想いはシマ報に掲載中。

誰でも主役未経験からはじめる介護士という職業 | シマダグループ (shimadahouse.co.jp)

 

ゴトウ先生

その豊富な人脈で様々な外部講師とのつながりを持つ。身振り手振りでわかりやすく実技で介護技術も教えてくれる。ストイックな性格で絶賛ダイエット中。

 

注;講師陣の説明は私の個人的な独断と偏見に満ちた感想です。

研修について

 

初日に驚いたのはテキストの部厚さと家庭学習(宿題の事)の大変さだ。

課題にいたっては、だいたい家に帰って3時間くらいかかる。

 

「Aさんは左半身をマヒしており(中略)ノーマライゼーションの視点をAさんの介護に取り入れた場合提供される事例を具体的に500文字程度にまとめよ」

 

・・・え?全然わからん。。。。

 

とにかく聞きなれない用語に悪戦苦闘。

 

そもそも「介護職員初任者研修」と「ホームヘルパー2級」の違いすらよくわかっていなかった。また、学習する中で介護福祉士を取得するのがどれだけ大変かを理解。

会社の仲間で介護福祉士を持っている方は尊敬するし今、取得中の方には心より頑張ってもらいたいと思う。

 

半身麻痺の方を車いすに乗せる実習など全く身体を動かすことができない。

動画参照)「そのやり方では腰をいためますよ。」ゴトウ先生とツチヤ先生が技術としての介護を丁寧に教えてくれる。

 

聞く事見る事、新しい事だらけ。

 

学習を受けることによって見直したシマ報そんちゃんさんのコラムも

全く別の角度から見え、味わい深くなる。

介護士あるある①「外す」を考える | シマダグループ (shimadahouse.co.jp)

介護士あるある② 寄り道浪漫 | シマダグループ (shimadahouse.co.jp)

介護士あるある③ 同じ時代を生きている | シマダグループ (shimadahouse.co.jp)

 

1日の講習が終わる頃には、生徒たちから口々に「疲れた・・」と声がでる。

(歳のせいもあるが)ただ、介護部門の人たちはこれを日常で当たり前のように過ごしているので「疲れた」「しんどい」とか言っている自分が情けなくなる。

終わりにかえて

 

偉そうに色々と書いてきたが、まだ講習は全体で2/3程度しか終わっていない。

最後の修了試験は無事終わるのかなど不安はつきないが、それでも受講生たちは誰一人かける事なく真面目に頑張っている。

 

きっと最終日には社長が3年B組金八先生ばりに一人ひとりの名前を呼びながら、卒業証書を渡してくれるという感動的な最終回があるに違いないと確信している。

 

「『ひばりの学校』を受講するべきだ」と言うつもりはない。他者に対して「~するべきだ」と強要するのは3流のする事だ。

 

そもそも受講するにも自身の仕事や家庭の事情等あり「受講したいのに受講できない」という人も多い。私も家庭や職場の理解があって初めて受講する事ができている。

 

それでも、講師方々と周りの人たちに恵まれ講習は楽しく過ごしている。食事や排せつの事。認知症の事。人ってこんなに重いんだ。

 

介護(福祉)とは 

「ふ」つうに

「く」らせる

「し」あわせ

 

この講習を受けて色々な事を学んだ。新世紀エヴァンゲリオンの加地リョウジもエヴァに搭乗するか迷っていた碇シンジに対してこう言っている。

 

「君には、君にしか出来ない、君になら出来ることがあるはずだ。誰も君に強要はしない。自分で考え、自分で決めろ。自分が今、何をすべきなのか。まあ、後悔の無いようにな。」

 

私は今、自分で考え後悔のないように介護を学んでいる。

 

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