出発前夜にそんなハナシ…!
まず決めたのが、スキー部への参加。
生まれてから4?年ウィンタースポーツとほぼ無縁で、スキーもスノボも1度も経験したことがない。20代の頃に屋内スキー場のザウ〇が流行って友人に誘われたが、
当日風邪をひいて参加できなかった。
人生100年時代、まだ折り返し地点も過ぎていないことを考えると年齢なんて関係ない!子供が小さいことを言い訳にしてきたけど、まずは「挑戦」してみようと思い、今回参加を希望した。
旅行の前日、会社の同僚にこのことを話した。同じ世代で気の合う仲間だ。
「えっ。スノボ初めてなの?アラフォーの初スノボはハードル高すぎるよ。しかも何でスキーじゃなくてスノボなの?絶対に骨を折って帰ってくるって。」
それを聞いて、恐怖で震えた。スキーよりスノボの方がやりやすい、というどこかで聞いた情報を鵜呑みにしてスノボへの参加を決めたのだった。
軽い気持ちでチャレンジしようと思っていたのにそんなに危険なの!?
どんどん頭の中がネガティブな感情でいっぱいになった。
そうだよね、アラフォーだし、日頃全く運動なんかしていないし。翌日不在にするので、夜な夜な子供たちのご飯を仕込みながら、不安でまったく眠れなかった。
私をスキーに連れてって
当日、7:30に集合。
バスを1台貸し切って長野県にある「富士見パノラマリゾート」まで約3時間の移動。
バスの中の座席は自由。役員の席も決まっていない。隣に座って仕事の相談をしても良いし、プライベートな話しをしても良い。すごく自由。
車内でお酒を楽しみながら世代を超えて盛り上がったのは、幹事が用意してくれた1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」のDVD。
女性は肩パット入りの洋服を着こなしているあたり、なんだか時代を感じた。
スキーに向けてテンションも上がってきたところでようやく到着!
自前のスキーウェアに着替える人もいれば、私のような初心者はレンタルウェアに着替えて準備。初心者は靴を履くのも一苦労。ああでもない、こうでもない、と言いながらようやく着替えが完了。ゲレンデに出るとなんと集合写真は撮影終了している。
1歩出遅れた!
心に決めた3つのこと
ここからは自由にスキー&スノボのスタート。
初心者教室を用意してくれている幹事の心遣いと、ウェルカムな環境に感謝。
スノボ教室の参加は3名。足を引っ張ることが容易に想像できる。
なんたって、20代前半1人、過去に少しは経験のある30代後半、アラフォーの私というメンバー構成。
① ケガをしない!
② 足を引っ張らない!
③ 楽しむ!
と、決意した。
3時間バスに乗ってここまできたからにはやるしかない!と、意気込んでレッスンに参加した。練習の過程を事細かにここに書いても特段面白くないので、結論から言うと見事「惨敗」。2人の足を引っ張ってしまった。
転んで頭を打って軽い脳震盪を味わった後は、ターンの練習が怖くなってしまった。
最後は体力も尽きてきて立ち上がることも難しくなり、スキーにすれば良かった……と、現実逃避。
そんな感じで初日終了。私はスノボと仲良くなれなかった。来年はスキーにしよう!と、早くも来年に向けて気持ちを切り替えた。
滑りに来たの? 転びに来たの? それとも…
そして、諏訪湖にある「浜の湯」に移動。温泉で疲れが癒された後は、宴会だ!
今回は都内からも電車で行ける場所ということで、仕事後に合流する人や、翌朝すぐに電車で帰る人もいた。自由な選択肢に、参加へのハードルが低くなってありがたい、という声も多かった。
普段はなかなか話すことができないホテルや介護などの他事業部のメンバーとも交流できるのも嬉しいポイント。翌日のことも忘れて、時間を忘れて飲み明かしてしまった。そう、翌日も滑るのに。
マイナスオーラ。からの…?
翌朝ゲレンデに着いたときは、今日は滑れるのだろうかというマイナスオーラを漂わせてしまった。そんな私を察してか、部長が「ゴンドラに乗って上級コースの景色を見に行こうよ」と声をかけてくれた。初心者メンバー全員で板も持たずにゴンドラに乗り込んだ。
移動中に経験者とスノボの醍醐味について話していたら「楽しめればいいんだよ。木の葉滑り(ボードを横にして斜面をズリズリ滑る方法)でもいいんだよ。」という。
良いんですか?それならできる気がする!!私に一筋の光が見えた。
よし、初心者コースで今日も頑張るぞ!と気持ちを切り替えた私は早速初心者コースへ。気持ちが楽になってなんか楽しい。覚醒し始めた。
ところが、そんな私にピンチが訪れた。お昼から戻ると、初心者コースは100人規模の修学旅行生が埋め尽くしていた。とてもじゃないけど避けられない。
初心者メンバーで相談し、中級コースにチャレンジすることにした。傾斜は初心者コースと雲泥の差だ。ビビった。でもこれを降りるしか帰る道はない。そう思うと滑れた。一気に楽しくなった。ベテランから見たら落ちているに近いのだと思うが、私は滑っていた。初心者仲間も私の覚醒に驚いていた。
ケガなし、足を引っ張らない、楽しむは最終的にクリアできた。
来年もスノボかな(笑)
ちょっとした勇気があればチャレンジできる環境があることに感謝しかない。
今年はあと何に挑戦しようかな。