2025.04.08

石垣島の『蔵元SAKE &GALLERY』が宇宙の波動に震えた!?
松井智恵美 個展 「宇宙の滴〜Cosmic Vibes」

沖縄県石垣市にある、『蔵元SAKE&GALLERY』では、シマダグループの酒蔵・吉川醸造(きっかわじょうぞう)の強みを生かし、「日本酒×芸術」を楽しむことができます。蔵元直営であるこのギャラリーは、アート展示に加え、お酒を飲みながら参加できる音楽イベントとの相性もバッチリ。また、駆け出しのアーティストを会場提供を通じて支援しています。今回のシマ報では、『蔵元SAKE&GALLERY』のイベントマネージャーが、宇宙が大好きな後輩を出演者として迎えて再会を果たしたお話をご紹介します。

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松井智恵美 個展 「宇宙の滴〜Cosmic Vibes」
Summary
  1. 再会
  2. 宇宙が好き過ぎて先輩は心配
  3. 音との融合
  4. ビックバンの創造

再会

今から丁度2年前。
蔵元 SAKE & GALLERYがグランドオープンを迎えたその頃、
松井智恵美は石垣の地を踏んでいた。

沖縄本島で開催された、
とあるアーティストのライブにデジタルライブペインティングのパフォーマーとして
ツアーに参加していたとの噂を聞きつけ、
「オモシロイ場所(蔵元 SAKE & GALLERY)がある」とだけ伝え、
無理やり石垣島へ招待した。

ipadやプロジェクター、映像を切り替えるビデオスイッチャーなどの
デジタルペインティングに欠かせない数々の機材を抱えての重々しい来島だった。

彼女は、筆者(私)が10代後半に通っていたとある音楽専門学校の後輩だった。
私は音響芸術を学び、彼女は舞台照明を学んでいた。

在学時期は重なっていなかったが、
同校の部活動を通じてコーチと教え子の師弟関係でもあった(笑)。

卒業後は同期の友人を通じ、舞台照明の仕事を続けていたことは知っていた。

当時より、絵は上手かった。
今や画家となり数々の個展も開催し、絵描以外にも独自に確立した手法で
「ミュージシャンが放つメロディーや歌詞に独自の感性を重ね合わせ、
ステージを彩っていく」
デジタルライブペインティングに自分の場所を見出していた。

当時、蔵元 SAKE & GALLERYに到着してまもなく、
デジタルライブペインティングなるものを魅せてもらった。
プロジェクターから映し出された一筋の光は、
GALLERYの象徴である深緑の酒タンクやアートウォールだけではなく、
GALLERYの空気まで染めていった。

この空気感に「音」が欲しいという願望が生まれてから2年余り。
「松井智恵美個展 宇宙の滴〜Cosmic Vibes」

ようやくその「時」を迎えようとしていた。

宇宙が好き過ぎて先輩は心配

宇宙に歓喜して、宇宙に涙する。
それが松井智恵美であった。

個展のタイトルにも表現されていて推測は出来たが、
事前に送られてきた展示用の絵画はほぼ宇宙。いや全部宇宙(笑)。
絵画だけではない。 
NASA歴代の宇宙飛行士たちが描かれたロシアのマトリョーシカ人形も
非売品としてディスプレイされた。



なぜ宇宙なのか?
彼女に何があったのか?
心に闇などがあるのか?

先輩として心配する面もあるが、
そのヒストリーは後に、
凄まじいエネルギーと化した「松井智恵美ワールド」を思い知ることになる。

彼女が存在し続ける場所で何が起こっているのかを。

個展開催中、約1週間の在廊。

在廊中は、歴代の感性が描き込まれたアートウォールと向き合ってもらった。


  


当然に彼女のいる場所は宇宙であるが故、
銀河、惑星、宇宙船、宇宙飛行士といった様々な宇宙はもちろん、
海、空、大地、古代生物、酵母菌、生き物、魂までもが
幅7,250mm×高さ2,650mmのアートウォール全面に染み込んでいった。

音との融合

個展開催期間中、2回のイベントを行なった。

その内の一夜は、地元DJ’s とのコラボレーションイベント。
大音量で発せられるDJのセレクトに、
松井智恵美のデジタルライブペインティングが織り重なる。



絶妙なマシーンコントロールで
いくつもの映像レイヤーが重なり、宇宙的色彩がGALLERYを染め上げていった。
レバー操作やスイッチングを行う彼女は、まさにスペースシップを操縦していた。
第二夜はミュージシャンとのコラボレーション。

このメインイベントの為に大阪から呼び寄せた。
彼女の故郷は石垣島で、名前は東里梨生(あいざとりお)。

活動休止中ではあるが、メジャーデビューを果たし、
TVアニメの主題歌をはじめ数多くのヒット曲を生み出した
「やなわらばー」のメンバーで、
現在はソロユニットとして活動を続けていて、彼女は松井智恵美の後輩でもあった。

松井は2年前に欲しいと感じた「音」を見つけてくれていた。

ビックバンの創造

ライブイベント史上、満席のオーディンエンスを迎え、いよいよ宴が始まる。

DJがセレクトした6分20秒のオープニングテーマに合わせ、
松井智恵美の宇宙が漆黒に演出されたステージを染め上げる。

テーマが終わると松井の宇宙に応えるかのように、
ボイスエフェクターによって幾重にも重ねられた
東里梨生の濁りのないアカペラが蔵元を響き染める。

  

優しく温かく、かつ力強い東里の歌声と宇宙との衝突は、
大きなエネルギーとなりオーディエンスの視覚と聴覚を揺さぶり続けた。
曲を重ねる毎に
松井と東里が作り出した衝突「Cosmic Vibes」は、
まさに美しいビックバンの創造であった。

学生時代に彼女が身に付けた舞台照明の術は、絵となり光となり、
明日も縦横無尽に宇宙という漆黒の闇を照らし続けているだろう。



                  著:冨村智憲  写真:星このか、冨村智憲

【個展・イベントデータ】
松井智恵美 個展 「宇宙の滴〜Cosmic Vibes」
アーティストプロフィール:
https://naturalart.my.canva.site/

開催期間:2025年3月1日(土)〜2025年3月23日(日)
個展内容:絵画展及びデジタルアート展

イベント展開:
2025年3月7日(金)20:00〜22:00
DJ’s MUSIC × 松井智恵美デジタルライブペインティング

2025年3月8日(土)20:00〜22:00
東里梨生(ex やなわらばー)アコースティックライブ × 松井智恵美デジタルライブペインティング
東里梨生アーティストプロフィール:
https://rio-aizato.studio.site/


■蔵元SAKE&GALLERYでは出演者を募集しています■

若手演奏家・芸術家は優秀であっても集客が難しく、コンサートや個展を自主企画することは相当な投資になります。
そういった理由から、夢を追い続けることをあきらめてしまう人も少なくありません。

「日本酒×音楽×アート」の新しい組み合わせに挑戦していく蔵元SAKE&GALLERYでは、そうした芸術活動を行う皆さまに演奏や展示の場を無償で提供し、アーティストを支援していきたいと考えています。
また、地域の方々に様々な音楽や芸術を届けることで、「いい時間」の実現を目指しています。

詳細はこちらから
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000046799.html
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