まず『LET'S EXPO』 とは?
「LET’S EXPO」では、身体が不自由な方や視覚障がいのある方など、大阪・関西万博の会場内を自力で移動することが難しい方々が、「万博に行きたい」「万博をもっと楽しみたい」という思いを実現できるよう、支援を行っています。
LET’S EXPOとは、“行こう。あきらめていた人と。”をコンセプトに掲げ、万博に”簡単に行けない方”の参加を実現するユニバーサルツーリズムプロジェクトです。「万博に行きたいけれど、行くことができない」方々の課題を、当事者とその家族や介護・福祉関係者と解決し、誰もが楽しめる万博を目指しています。
まずは、参加ハードルを下げることを目的とした「アクセシブルサポート」を通して、およそ1,200万人の身体に不自由を抱える方(要支援要介護認定を受けている方、障害者手帳をお持ちの方)のうち3%にあたる35万人の方々にリアルおよびバーチャル両面で万博を楽しんでいただく事を目指し、「会場内サポート」「バーチャル体験サポート」「オンラインツアー」の3つサポートを提供します。(一般社団法人関西イノベーションセンター プレスリリースより抜粋)
詳しくはこちら(外部サイトに遷移します)
LET’S EXPO は、一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)、東京トラベルパートナーズ株式会社、住友電気工業株式会社が共同で立ち上げたプロジェクトです。
東京トラベルパートナーズでは「会場内サポート」におけるボランティアの窓口と体験会の実施、「オンラインツアー」における「旅介TV」での配信などに携わっています。
ちなみに旅介TVから無料で万博の様子を見ることができます。
シマダリビングパートナーズ社員がレクチャーするのは…
シマ報編集部が密着したのは、3月に東京・日本橋で行われた、『会場内サポート』のボランティアの方々に向けた体験型研修です。
会場内サポートとして予想されるのが、車いすや白杖が必要な方の介助。
シマダリビングパートナーズの社員(新卒1年目~4年目)が日々の現場で活かしている知識やノウハウを活かして、車いすの広げ方や畳み方をデモンストレーションしたり、介助の仕方をアドバイスします。
ボランティア方々とのご対面、、緊張している社員たち
車いすの使い方を実演
アイマスクをして白杖をつかって歩く体験と、介助の仕方を実践しました。
シマダリビングパートナーズの社員たちも、ボランティア皆さんからの質問に答えたりアドバイスをすることが自身も基本に立ち返る良い機会になったのではないでしょうか。
下りの階段は補助する方も、アイマスクをつける方もヒヤヒヤです。
登りは登りで別の怖さが!シマダリビングパートナーズの社員が2ペアを行ったり来たりしながらサポートしています。
一人一人に合わせて要望を聞きながら介助していきます。
体験型研修を通じ、参加したボランティアの皆さんからは「イメージが具体的になった」「実際に体を動かして学べたのがよかった」という好評の声が多く寄せられました。
ボランティアの方々同士、今回の研修で初対面なのかと思いきや、すでに仲良さそうな方々も。。
「東京オリンピックのボランティアで一緒だった!」
「ブラインドマラソンの伴走者としてボランティアしたことがある!」
など、今回以外にもボランティアを経験されている方も多くて、そこで知り合っているボランティア会のベテラン勢もいらっしゃいました。
日本財団ボランティアセンターの『ぼ活』というサイトで各種ボランティアに応募できるそうなので、ご興味がある方はぜひ。
また、今回の体験型研修は、特定非営利活動法人ウィーログが企画・運営に携わっています。
※こちらから他の会場の体験型研修の様子を見ることができます。
きっと彼らの『回想シーン』に
大阪・関西万博 LET’S EXPOでは、1970年の万博を振返る「回想体験プログラム」も行う予定です。
東北大学教授・瀧靖之氏監修の元で開発したこのプログラムは、1970年の大阪万博やその当時の出来事や世相などに関する映像や新聞記事を通じて、皆様の懐かしい記憶を呼び起こしながら思い出を語り合います。
懐かしい場所を訪れたり、昔の写真や音楽、物に触れたり、かつての仲間と再会することが「回想」に該当し、脳の健康維持を目指す高齢者の方々に有益とのこと。
シマダリビングパートナーズの介護施設にご入居されている方にも、1970年の万博の思い出を伺うことがありました。
当時仕事で万博に関わっていた方やグローバルな会場に触発されて、その後国際的なキャリアを選んだ方。
その時のことを目を輝かせてお話する姿に、「回想ワーク」の健康へのよい効果がはっきりと感じられました。
2025年の大阪・関西万博に携わった彼らにとっても、数十年後にはきっと懐かしい思い出に。
今のワクワクや緊張、大変だったことや思わぬハプニングまで、“あの万博の時は…”と目を輝かせて『回想』する、かけがえのない体験になっているはずです。