登場人物
音声は【コチラ】
本編に入る前に、
エントランスを静かに彩る“冬の仲間たち”をご紹介します。
■ 銀帽子のサンタ
海外生まれ。
グループCEOが出張先で見つけ、「この子は連れて帰ろう」と迎え入れた特別枠。
長い銀帽子は光を受けるたび、まるで雪の粒を弾くようにきらりと揺れる。
一年のほとんどを納戸で過ごしながら、冬になると優しく立ち、訪れる人を見守る。

■ 雪山の動くおもちゃ
実はニューヨークからやってきた“国際派”ムードメーカー。
ゴンドラが動き、ゲレンデのスキーヤーが次々滑ってくる仕掛けで、
エントランスに軽快な空気を連れてくる。
30種類以上のクリスマスキャロルを奏でる能力があるが、
接客時にはいささか主張が強すぎて消音されがち。

■ 毎年装いを変える、おしゃれリース
季節のはじまりを誰より早く知らせる存在。
テーマや色が毎年異なり、
壁にふわりと揺れながら“今年の冬の気分”を静かに語る。
確かな存在感をもつ、エントランスの象徴のひとつ。

■ ガラスのトナカイたちと、小さな仲間たち
気づけば年々少しずつ増えている、シマダの“冬コレクション”。
光を受けて表情を変えるトナカイ、
スノードームや手のひらサイズの小物たち……。
並ぶだけで空間に冬の気配をもたらす大切なメンバー。

■ クリスマスツリー
長きにわたり、シマダの冬を見守り続けた象徴。
深いゴールドの枝に赤とシルバーの装飾をまとい、
堂々とエントランスに立つその姿は、まさに “冬の華”。
光の下で静かに輝き、
毎年訪れる冬をあたたかく迎え入れてきた。
20年近く積み重ねた存在感は、飾りたちの誰もが一目置く“大黒柱”。
——しかし今年、その姿はどこにも見当たらない……。
飾りたちは気づいていた
冬の始まり、納戸はしんと静まり返っていた。
だがその静けさは、いつもより少しだけ落ち着かない。
ガラスのトナカイたちは、梱包材に包まれたまま、
光の気配を探すように角度を変えては落ち着かずに揺れる。
例年なら、すぐそばに大きな影があるはずだった。
そう、ツリーの影である。
20年近く共に冬を過ごしてきた“冬の華”。
その存在がないだけで、空気の流れが、光の跳ね方が、何か違う。
「……今年は、いないのかもしれない。」
そんな空気を最初に感じ取ったのは、銀帽子のサンタだった。

彼は長年の旅の経験から、
“何かが静かに変わる気配”を感じとることに長けている。
帽子の先をほんの少し揺らし、
今年の冬が、いつもと違う形で始まることを悟っていた。
“冬の華”の記憶
冬の飾りたちには、旧ツリーの記憶がまだ眠っていた。

深いゴールドの枝に赤とシルバーの装飾。
その佇まいは、まさにシマダの冬を象徴する“冬の華”。
けれど——
長い年月のあいだに、枝は褪せ、ラメは落ち、
組み立て時の軋みが少しずつ増えていった。
誰も言葉にはしないが、
「そろそろ休ませてほしい」という静かな気配があった。
そして今年、オフィス改装という大きな転機に合わせ、
20年の役目を終え、旧ツリーはそっと引退したのである。
(※オフィス改装について詳しく知りたい方はコチラ)
冬の仲間たち、動き出す
そんなある日。
納戸の扉が開いた。
そして飾りたちは次々と取り出され、冬の光の中へ運ばれていく。

リースは一足先に壁へ。
雪山のおもちゃは、ニューヨークの風を思い出したかのように
軽快な旋律を鳴らし始めた。
トナカイたちは、その光を受けて誇らしげに立つ。
銀帽子のサンタは、静かにみんなの後ろをついていく。
まるで、初雪の前にそっと空気が澄んでいくような、
そんな小さな冬の準備だった。
新しい出会い
そして、飾りたちは一斉に息をのむことになる。

正面エントランスに立っていたのは——
ホワイトとゴールドが柔らかく灯る、新しいツリー。
枝先の白は雪のように優しく、
ゴールドの光は気品をまとい、
空間に不思議な一体感を生んでいた。

リースは安心したように輪をふわりと揺らし、
トナカイたちはその光を受けて新しい表情を見せた。
雪山は、嬉しそうにカチカチ音をさせながらスキーヤーを送り出す。
銀帽子のサンタは、静かにうなずいた。
——これでいい。
今年の冬は、この形で美しく始まるのだ、と。
あとがき
ツリーが変わっても、シマダグループが込める思いは変わりません。
——訪れる方を、あたたかくお迎えしたいという気持ちです。
エントランスには今年も、
今年仕様のリース、銀帽子のサンタやニューヨーク生まれの雪山、
そして小さな仲間たちが静かに佇んでいます。

面接や商談でシマダグループ本社を訪れる方へ。
冬のシマダに来られる際は、
ぜひ彼らにも目を向けてみてください。
きっとほんの少し、心がほぐれるはずです。
この季節のエントランスの空気が、
あなたの背中をそっと押す“いい時間(とき)”になりますように。
エントランスでお出迎えする登場人物以上に、
個性豊かなメンバーがお待ちしております。

音声はコチラ
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