きっかけは「募集終了」
—— なぜChatGPTで就活をしようと思ったのですか?
就職活動を始めた当初は、
デザインの仕事に特化した求人サイトを中心に、会社探しをしていました。
空間デザインやインテリア、ブランドづくりに関われる仕事。
これまでの飲食業界での経験も活かせるような環境。
そんな条件で求人を見ていく中で、
「ここはいいかもしれない」と感じる会社(以下、B社)がありました。
ところが、詳しく調べてみると、
そのB社はすでに募集を終了していることがわかりました。
「似たような考え方の会社は、他にもあるのだろうか」
そう思い、
類似企業を探す手段として使ったのが、ChatGPTでした。
「B社みたいな企業はないの?」
そんな少し曖昧な思いを、そのまま言葉にして投げかけたのが、
AI就活のはじまりでした。
彼女が希望していたのは、次のような働き方でした。
・空間デザインやインテリアに関われる
・インハウスデザイナーとして働ける
・飲食業界でのデザイン経験を活かしたい
・でも、飲食“だけ”ではなく、他の領域にも関われる
・世界観やストーリーを大切にしている会社
「求人サイトだと、どこの条件を全部満たす会社は、検索では見つけられませんでした」
そこでもChatGPTを駆使。
相談を重ねていったということです。
有名N社、B社…そしてシマダ
—— ChatGPTからは、どんな会社が出てきましたか?
「様々な企業とオススメポイントが提案される中、規模感などを踏まえてAIに何度も相談を重ねました。
すると、特に気になる企業が出てきました。N社とシマダグループです。」
空間デザインや世界観づくりに強い企業として、彼女自身も納得できるラインナップだったと言います。その流れで“類似企業”として紹介されたのがシマダグループでした。

「正直、最初は名前を知らなかったのですが、『ホテル・飲食・住宅などを横断して、世界観をつくっている企業』と説明されていて、すごく気になったんです」
飲食の経験を活かしながら、空間・インテリア・ブランドづくりに関われる。しかも、インハウスで。
「この条件、AIじゃなかったら出会っていなかったと思います」
ホームページが決め手に
—— 実際にシマダグループのどこに惹かれましたか?
「ホームページを見て、まず感じたのが“事業が多いのに、ちゃんと一本の軸がある”ということでした」
ホテル、飲食、住宅、福祉、酒蔵。一見すると幅広い事業ですが、どの事業でも意識しているのは“場づくり”“暮らし”“体験価値”という考え方。
シマダグループのホームページ
「空間デザインやインテリアも、ただ見た目がきれいなだけではなくて、ちゃんとストーリーがある。“世界観をつくる会社”なんだと感じました」
さらに、デザインを内製している点も大きな魅力でした。
「外注ではなく、社内でデザインを担っているからこそ、空間もグラフィックも、ブランド全体を見ながら関われる。それがすごく魅力的でした」
そんな情報収集の旅を経て、ホームページのフォームから直接応募に至りました。
AIはどんな情報を判断して会社を紹介?
今回の話をきっかけに「AIに見つけられる会社とは何か?」をChatGPTに聞いてみました。例えば、ChatGPTが企業を推薦するとき、特に強く参照しているのは次のような情報だということです。
・公式ホームページの事業紹介・理念・ストーリー
・求人票に書かれた仕事内容や価値観
・オウンドメディアの記事(プロジェクトの背景や思想)
・プレスリリースや第三者メディアの記事
重要なのは、複数の場所で一貫した言葉が使われていること。たとえばシマダグループの場合、
• 「世界観を大切にしている」
• 「空間デザイン・インテリアに力を入れている」
• 「多角事業をデザインでつないでいる」
• 「地域や暮らしに根ざした事業をしている」
こうした言葉が、ホームページや求人票、シマ報、プレスリリースなどに数多く見られたこと。
そして、グッドデザイン賞の12年連続受賞が、デザイン職の募集において表示されていたこと。
それらが、ChatGPTから見たときに「特徴のはっきりした会社」として認識される要因になっていたようです。
外からの視線が教えてくれたこと
今回、AI就活でシマダに辿り着いた、という話を聞き、 私たちも
「外からはこんなふうに見えていたのか」
「こうした企業の類似企業と認識されているのか」
と、あらためて気づかされることが多くありました。
様々なツールで少しずつ言葉にしてきた
日々の事業やデザイン、場づくりについて、
感じていることや考えていること。
それが、AIを通じてたまたま彼女の目に留まったのかもしれません。
ただ、これからも、 誰かに見つけてもらうために無理に飾るのではなく、引き続き 私たちらしく、やっていることや大切にしていることを、 丁寧に伝えていけたらと思います。
言葉にしてきたことが、思いがけず誰かに届いていた——そんな出来事でした。
















