永島「今年110歳になられるということで、インタビューをさせていただきます。この度は本当におめでとうございます。」
青木様「とんでもない!皆さんにいつもよくしていただいて、毎日感謝感激ですよ。」
永島「いえいえ!青木様にはいつも優しく接していただき、私たち職員こそ支えていただいています。本当にありがとうございます。早速ですが、1つ目の質問からさせて頂ければと思います。今、青木様はほとんど介護職員の手を借りず、歯磨きから身支度まで全部ご自身でされています。失礼ですが、100歳を超えてここまで健康な方はかなり珍しいと思います。健康に気を遣っていたことなどあれば、教えていただきたいです。」
青木様「健康の秘訣は、、特にこれといったことはないですよ。母が丈夫に生んでくれたこと、でしょうか。若い時から、長生きして子供たちの成長を見守り続けたいという想いはありました。」
永島「お子様は何人いらっしゃるのですか?」
青木様「子どもは、男が4人、女が2人の6人兄妹です。家族が多いと、自然と規則正しい生活をしなければいけないでしょう?もう当時は朝から晩まで走り通しでしたよ(笑)」
永島「そうだったのですね!戦後間もない時だったこともあり、子育てもかなり大変だったとお察します。ガーデンテラスでも、青木様はいつも決まった生活ルーティーンを大切にされる印象です。子育てをしていた時の規則正しい生活が、今に繋がっているのですね。生活をしていくうえで大切にしていることは何ですか?」
青木様「そうですね、、、。私は『誠』という字が好きです。誠実さ、誠意を持つこと。これをずっと大切にしてきて、子供たちにも教えてきました。私の子はみんな誠実に、素直に育っていると思いますよ。お金は稼げないけどね(笑)
もう1つ大切にしている言葉があります。それは『愛』です。『誠』という言葉の意味には、『愛』も含まれる部分もあると思いますが、愛情をもって人と接する事は生きるうえでとても大切なことだと思っています。」
永島「青木様の謙虚さ、そういったところを私はいつも尊敬していました。これは、『誠実さ』、人に対する『愛情』、これらの考え方から、青木様のお人柄が形成されているのだろうな、、、と感じました。私も見習わなければいけません。」
青木様「ここの皆さんも、まじめで誠実だと思いますよ!(笑)」
永島「青木様に言っていただけるなんて、、頭が下がります。ありがとうございます!ガーデンテラス尾山台で長く生活されているかと思います。こちらでの暮らしはいかがですか?」
青木様「はい。私はこの施設ができた時からいますので、もう6年経つかしら?皆さんが気持ちよく接してくださるから、何の不安もなく暮らせていますよ。若い職員も多くて、日々エネルギーをもらえます。最近の悩みとしては、忘れ物が増えてきた気がしますね。」
永島「青木様が忘れ物!?例えばどんなことですか?」
青木様「今までは朝しっかりトイレに行ったかどうか、夕方になっても覚えていたんですよ。今は、時間が経つと忘れてしまうことが多くなってしまって、、、。だから、最近は毎日日記帳に記載して、それを確認するようにしています。」
永島「できていたことができなくなるのは…。
しかし、その諦めずに、新しい習慣を作ることで忘れないようにしていらっしゃること、素敵な心掛けだと思います。これから青木様がチャレンジしていきたいこと、楽しみにしている事などあれば教えていただきたいです。」
青木様「そうですね。やっぱり何といっても、子どもや孫の活躍を聞くことが今一番の幸せです。毎日、家族が連絡をくれること、どんなことをしているのかと話を聞くことを楽しみにしています。」
永島「ありがとうございます。いつも家族を思われている青木様、本当に素敵なお母さまですね。ここまでいろいろな質問をさせていただきましたが、最後に1つ質問をさせてください。今活躍している、若い世代の私たちに何かアドバイスがあったらぜひ教えてください!」
青木様「私がそんな偉そうなこと、言えませんよ!(笑)でも、1つ言うとすると、家族を大切にすること。それから、周りの人と支え合う事。私はこれらをとても大切にしてきました。」
永島「青木様、本日はお時間いただき本当にありがとうございました。」
青木様「こんなシワシワなおばあさんの話聞いても、何も面白くないでしょう?」
永島「とんでもないことです!こんな機会はめったにありませんので、私にとっても大変貴重な時間でした。ありがとうございました。」
青木様「これからもいろいろお世話になると思うけど、よろしくお願いしますね!」
永島「こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。」