2025.07.28

日本の頂点を目指そう!富士登山32,938歩の軌跡

大人になると鈍感になる。

「おはようございます」と挨拶をするのにも緊張していたあの日の私はどこへ。

プライベートでも仕事でも、緊張する場面が減ってきた。

積まれた経験値の賜物ならいいけど、

鈍感力が必要以上に育ってしまうことは避けたいなぁなんて事を考えていたこの頃。

私は緊張していた。

<日本の頂点を目指そう!富士山登山2025>

この社内掲示版を見てから…。

シマ報 > 日本の頂点を目指そう!富士登山32,938歩の軌跡
Summary
  1. おつかれ山です
  2. 準備が9割、だけど本番1割では行けない気がする
  3. 標高3,776mへの道のり
  4. 下山は100%を超えた先に
  5. 一生の思い出ってこういう事?

おつかれ山です

シマダグループにはヨコイト部活動というものがある。

社内の中で業種や役割、年齢などを飛び越えて、

ヨコの繋がりで楽しむための部活動だ。

そのひとつ、ヨコイトやまのぼり部。

合言葉は「おつかれ山です」

高尾山・筑波山など、都内からアクセスがよくて低山である事がテーマひとつ。

下山メシを楽しみにしながら、みんなでゆるーく登るのだ。

やまのぼり部、10年に一度の特別編?!

富士登山企画!

え、富士山を登るチャンス!

でも私、高尾山くらいしか登ったことないけど、富士山登り切れるのかな…?

締切ギリギリまで悩んだ末に参加申請。

日本の頂点を目指す事になってから、緊張している。

 

準備が9割、だけど本番1割では行けない気がする

「準備が9割」という言葉を耳にする。

富士山を登れるのか不安が大きかった私は、

とりあえず富士登山の本を読み漁り、

毎日会社がある14階まで富士山をイメージしながら階段を上って出社して、

下山をイメージしながら階段で降りて帰宅する。

登山ウェアやグッズを揃え、行動食を準備、トイレ用の小銭も多めに用意して。

 

 

 

仕事もこのくらい準備してこなせたらいいのに…

なんて思いながら富士登山に向けて、心身ともに準備を整えていった。

ただ、富士登山が本番1割で行けるのかは謎である。

標高3,776mへの道のり

日本の頂点を目指す当日。

夜23時にバスで新宿出発。

午前1時に富士山5合目到着。

移動中も、5合目に着いてからも、バスでしっかり仮眠。

そしてまだ日が登らない暗闇の午前3:30過ぎ…

ゾロゾロとバスから降りるメンバー達。

 

 

いざ、出発…‼︎

 

 

山は真っ暗なのでベッドライトをつけて進むこと1時間。

 

 

日の出ー!

 

朝焼けも綺麗。

 

 

岩をよじ登る場面も結構多い。

これが、標高が高くなると酸素薄いからキツイ。

いや、岩じゃなくても砂利道でも階段でもなんでもキツイ。

 

 

 

 

 

各所に山小屋があるので行動食などを食べて休憩しながら、

ただひたすらに上を目指す。

 

 

 

頂上の辺りが見えると、

「あそこまで行くのっ?!」って心えぐられそうになり。

 

8〜9合目からの酸素の薄さきっっつい。

隊長(やまのぼり部部長)が「ゆっくりでも一歩一歩進めば必ず着くから。」と励ましてくれる。しみる~。

最後のほうは苦しくて記憶曖昧。

 

 

とにかく、登るのみ。

 

頂上到達ー!!

 

 

感動!本当に感動!!最高に嬉しい!!

登山トータル時間約6時間。

よくやった〜!!

 

下山は100%を超えた先に

そう、頂上についた時の私は下山の事なんて全然考えていなかった。

これから4時間かけて山を下りなければいけないことを。

 

100%の力を振り絞って登ってきたわけで。

そこから下山って、100%以上のものを出さないといけないじゃないですか。

最近100%以上の力を出しましたか?

強制的にリミッター外されます、下山。

 

 

もう足が痛くて歩けない…!!ってタクシー呼んで帰りたかったけど、

そんな事を考えても富士山という日本一の山の中。

頼れるのは自分の身体と心、そして一緒に富士山に挑んだ仲間だけ。

仲間たちも極限の中、一歩一歩進んでる。

そこに励まされつつ、自分の力で進むしかない!

登頂と同じくらい嬉しかった、入山ゲートに戻ってきた時。

 

一生の思い出ってこういう事?

山の中を進むのは本当にきつかったけど、

視界に入ってくる景色は全部、とても美しかった。

朝日。雲海。絵の具で塗ったみたいな青空。

火山岩の岩場。森林限界を超えて樹木がない山肌。濃霧で濡れるウェア。

山と空と人しか見えない。

ぜんぶ日常の生活では見ることのできない風景たち。

 

 

景色に感動して、苦しい思いをして、その分とっておきの喜びを味わって。

富士登山という”はじめての挑戦”は、心の新陳代謝を上げた気がする。

 

 

1人じゃきっとしなかったであろう挑戦を、

社内イベントでチャンスを貰えた事には感謝しかない。

「これから何かつらい事があっても、富士山登ったし!て思える気がする」

と隊長が言っていた。

私も、そう思う。

ほんっとーっにきつかったけど、最高の思い出になった事も間違いなくて、

確実に自分の糧になって「一生の思い出」フォルダに格納された。

 

 

 

 

 

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