プロローグ
H:「最近パン作りが趣味でさ。でも家庭用オーブンじゃ火力が足りないんだ。300度の熱風が欲しい。」
Y:「うちの厨房のものなら300度まで上がりますよ。…使ってみますか?ただし、中途半端なものは焼かせませんよ?」
H:「本気で焼かせていただきます!!」
…こうして、異色のコラボレーション企画が動き出した。
上司からの指令
意気揚々と企画書を書いた私だが、ふと我に返る。
「システム担当が出張してパンを焼く」。
これではただの遊びだ。 そこで私は、自分の職能(DX)をフル活用する作戦に出た。
『生成AIが導き出す「理論上の最強レシピ」 & 軽井沢の職人の「直感」』。
このコラボ構図を企画書に盛り込み、恐る恐るS上司にぶつけてみた。
S上司:(ニヤリと笑い)「なるほど。DX推進担当としては、生成AIが導き出す最強のレシピで至高のパンが作れるか?興味深いテーマだね」
H:「でしょ?(通った!)」
S上司:「やってみなさい。ただし、『至高のパン』じゃなかったら、出張費は自腹だからね。 私も食べに行くよ」
H:「……あ、はい。(後に引けなくなった)」
自然の恵みが、厨房で出会う
プリマヴェーラのステンレスの厨房に、AIと私が選んだ食材が並んだ。写真手前から「八ヶ岳牛乳」、新鮮な長野県産の「卵」。そして赤いネットに入っているのは、軽井沢の名産でもある「クルミ」だ。

クルミ割りがなく、肉叩きで割ってみた。
最初は、粉々になったが、回数を重ねるごとに綺麗に割れる。
美味しいクルミだ。

開幕
AIに考えてもらった至高のレシピを見ながら計量をする。

AIが弾き出したレシピは、粉の吸水率まで計算された完璧な数値……のはずだった。
ボウルに粉と水を投入し、撹拌を始める。
しかし、ここでシェフYが眉をひそめた。
Y:「Hさん、そのレシピだと、今日の軽井沢の湿度じゃ少し水分が多いかもしれませんよ。」
AIは「今日の天気」までは考慮していなかったのだ。
私は慌てて生地に触れる。確かに少しダレている。
H:「……シェフ、どうすれば?」
Y:「少しだけ粉を足して、叩く回数を増やしましょう。」

職人の「微調整」が補完していく。これぞまさに、理想的なDXの現場ではないか?(と、都合よく解釈しながら汗だくで生地をこねる)
熱風の威力
こんなに綺麗に焼けたことはない。
家にもほしいな。いくらするんだろう。
調べてみると。車1台買えちゃう値段。
こりゃ、パン屋をやる時にしか買えないなぁ。

運命の時
プリマヴェーラの賄いの時間にパンの品評会をすることになった。
パンに合うビール煮を作ってくれるなんて粋な計らいをしてくれたが、
心の中ではハードルを上げるんじゃない!と叫んだ。
S上司だけではなく、シェフ、ソムリエ、サービスの面々が集結。
「いただきます」と手を合わせてから、皆がパンへ手を伸ばす。
ジェミニへ この先の文章を付け加えて

エピローグ
雑談から始まったこの企画。振り返ってみると、うちの会社ならではの「横のつながりを大切にする」ところや、「やりたいこと(want)を叶えよう」という考えを肌で感じることができた。
チャレンジの機会をくれた上司や協力してくれた仲間達に感謝している。
S上司に至高のパンと認めてもらえたか?は怪しいが、交通費は自腹ではなかったので、及第点にはのったのかもしれない。
※ネットワーク関連の仕事があり、軽井沢で本業もやってきましたよ。
夢は膨らむばかりで、来年の春には、「島田屋」というパン屋を開業したいなぁ。なんて思ったり。
パンの聖地軽井沢で有名な「浅◯屋」に勝つ!!
そろそろ、S上司に本業の進捗はどうなっていると言われそうなので、
夢の話はこれくらいで。
▷シマダグループの軽井沢の施設についてはこちらの記事をどうぞ
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