シマダアセットパートナーズ(以下、SAP)は創業して15年。
本年入社の筆者は、建築事業部初の新卒採用とのことで、沢山の先輩方からたびたび声をかけてもらいます。
中でも、お昼ご飯や移動中などに多く聞かれるのが「入ってみて、印象が変わったことある?」という質問。あまりに聞かれるので、示し合わせているのかな・・・と思いましたが、それは違ったようなのです。
就活時、会社説明会を受けたときは、かなり面白そうなことをやっている!そして楽しそうに話している!という印象を受けましたが、その部分の印象は今も変わっておらず、強いて言うならばと「想像の数倍、皆さん元気でした」と答えていました。
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さて、この度SAPでは約3年ぶりに研修旅行に行ってきました。行き先は石川県金沢市。金沢といえば、のどぐろをはじめ美味しい海鮮。21世紀美術館や鈴木大拙館などの建築や東茶屋街などの昔ながらの街並み。
SAPでは金沢でのプロジェクトも増えてきており、今回はそれらの物件を見ることも大きな目的の一つ。
行き先が決まってからは、金沢の物件を担当している先輩方が幹事として準備を進めます。
シマダグループには東京トラベルパートナーズという旅行事業を担っている会社があり、SAPの研修旅行ももれなく東京トラベルパートナーズの全面協力のもと実施されます。
SAPで所有している物件、見てみたかった建築を容易にツアーに組み込むことができるのも、旅行会社がグループにあるからこそ。
ちなみに、前日に「旅行のしおり」が配布されたのですが、それをみて先輩が「すごい!旅行会社みたい!」と一言。「いやいや、旅行会社だよ!」というツッコミが飛んでいました。
この旅行、しおりと同時にランダムに新幹線のチケットが配布されます。
座席に座らないと隣をはじめ、周囲が誰になるかわからないという配席。
当日の朝、東京駅発「かがやき」で席に座ってみると、3人シートでまさかの1人。
ランダム具合を実感したのでした。(大宮駅で無事1人席を脱出しました)
1日目は昼食を挟みながら金沢市の物件をいくつか見学。
改修前の写真と見比べながら変化を見つけ、実際に空間を体感することによる発見もありました。
3件目の物件では、エントランスの館銘板の位置を検討。
上に配置するのか、横の壁に配置するのか。
文字の大きさや文字と文字の間の距離まで、細かくたくさんの意見が出ていました。
コロナ禍により、実際にどこかへ出かけて体験することが少なくなっていますが、建築に携わる上では欠かせないものであると再確認しました。
3件目の物件見学後は、自由時間。
21世紀美術館や兼六園など王道コースを見学する人もいましたが、学生時代に何度か来たことがあったため、谷口吉生さん設計の「鈴木大拙館」へ向かいました。
「鈴木大拙館」に着くと、エントランスには「鈴木大拙館」の文字が。館銘板です。
「うちだと、この文字の位置は高すぎる。もう少し低く800mmの位置かな〜」と先輩から一言。
自由時間で(お酒も入り)気分はかなり遊びモードになっていたのですが、
メタモルフォーゼにある「24時間、全部が仕事で全部が遊び。」という言葉を思い出しました。
(メタモルフォーゼについてはこちらをご覧ください)
ずっとシゴトをしろというわけではなく、遊びながら自然とシゴトの話に。
また、シゴトをしていても遊びでの経験を結びつけられることは楽しいものです。
「鈴木大拙館」の後は、自転車で谷口吉郎・吉生ミュージアムへ。
金沢では市内各所の観光スポットにレンタサイクル専用の駐輪場があり、サービスが充実しています。
(手続きミスで4人に対して3台しか借りられず、真夏の金沢を走る羽目になっている人も…)
晩御飯では、驚く発表もありました。
この研修旅行中に物件の仕入れを決めてきたとのこと。
なんと、決断の速いこと。
ホテルの部屋割り、こちらももちろんランダムです。
私はまだ、一緒にシゴトをしたことのないビジョナリーデザイン室のOさんと同室に。
(Oさんが書いたシマ報「シゴトの裏ガワ」必見です!)
一夜を共に過ごし、じっくり話せるというのも、研修旅行の魅力だったりします。
翌日の富山では、高志の国文学館などを見学しました。
前日の「自分なら〜」ということを少し意識しながら自分のペースでゆっくりと見学しました。
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「入ってみて、印象が変わったことある?」と聞かれ、
「想像の数倍、皆さん元気でした」と答えていましたが、そのキモは、他人ごとでは楽しみきれないということではないでしょうか。
「自分ならどうするか」と考えることが楽しむことのコツだと感じました。
さて、次のSAP旅行はどこに行くのでしょうか。
私は街並みも綺麗なあそこなんかが良いのではないかな〜と考え、想像を膨らませています。