2023.12.25

英語を身近により楽しく!
火曜と金曜はBilingual Day(バイリンガルデー)

”あの”感染症が落ち着いてきて訪日外国人(インバウンド)が増えている日本。シマダグループでその影響を大きく受けるのはホテル事業部。でも英語でお客様と接客する自信がない社員もいるらしい。そんな声を聞いて、ある社員が立ち上がった。

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火曜と金曜はBilingual Day(バイリンガルデー)
Summary
  1. ポーランド出身の彼が起こした英語改革
  2. Bilingual Dayを始めたきっかけ
  3. 変化の兆し
  4. 接客にも変化が
  5. 英語は母国語じゃないからこそ、 覚える大変さがわかる

ポーランド出身の彼が起こした英語改革

11月のインバウンドは2019年同月とほぼ同数の2,440,800人となり、6か月連続で200万人を超えました。

シマダグループにも、その影響がとても大きい事業部があります。

 

それは、、、、

ホテル事業部です!

 

現在開業しているホテルは全国で9カ所

・ホテル&レジデンス六本木

・bar hotel箱根香山

・葉山うみのホテル

・箱根つたや旅館

・神楽坂レトロなBARとホテル

・石垣島ホテルククル

・ちゅらククル石垣島

・スカイククル石垣島(グランヴィラククル)

・SAKE Bar Hotel 浅草

https://shimadahouse.co.jp/business/hotel/

 

その中で、ホテル&レジデンス六本木ではおもしろい取り組みをしていると聞きつけ、ポーランド出身の社員コンラッドさんにインタビューをしました。

 

関連記事 -学ぶことをやめるのは、生きることを諦めること-

 

 

 

まずはこちらの動画を見てください!
【Welcome to the Bilingual day!!】 

 

 

 

 

Bilingual Dayを始めたきっかけ

 

この動画をさらっと作ってくれたコンラッドさん。彼に「なぜバイリンガルデーを始めたのか?」を訊ねてみました。

 

 

【以下、コンラッドさん】
英語をもっと身近に感じてほしいと、バイリンガルデーを始めました。

 

ホテル&レジデンス六本木での自分の存在意義について考えた時に、一つのミッションにしたいと思ったことは、社員・スタッフ全員の英語力向上でした。お客様の多くはいろいろな国からいらっしゃる外国人。そのマルチカルチャーの中で共通言語になるのは英語。ホテル運営において英語力は必須です。

 

私はポーランド出身ですが、日本語より英語のほうが得意です。どうにかして、他のスタッフのスキルアップの力になれないだろうか?と考えました。そこで責任者の矢吹さんにその悩みについて相談し、ホテル&レジデンス六本木をもっと”English Friendly”な施設にしていきましょう!と決めたことが、バイリンガルデーのきっかけとなりました。

関連記事:僕が会社を辞めた理由、戻ってきた理由

 

とはいえ、ただの英語レッスンをしてもなかなかモチベーションアップになりません。現場の公用語を英語にしてしまえば?とも思いましたが、ひいてしまう方も出てくるのではないかと思い悩みました。

 

そこで、ホテル&レジデンス六本木の全員に英語力向上についてのアンケートを実施してみたのです。その中で多くあがった意見は「英語で話す日を決める」というものでした。確かに毎日じゃなくて、週1~2回なら負担に感じず、気軽に参加してくれる人がいるかもしれない。まず始めて見よう!「一日強制的英語」ではなく、知っている簡単なフレーズでも言いましょう!という気軽なスタンスで実施することに決めました。そのため、基本的には、英語と日本語を両方を使えるようにと「バイリンガルデー」と名付けたのです。

 

変化の兆し

今では週2回、火曜日と金曜日にバイリンガルデーを実施しています。

 

原則として、“私は日本語を話さない日”というルールにしました。日本人同士でも極力英語で話すように心がけてくれています。もちろん、緊急時や大切な引継ぎの際は無理に英語を使う必要はありません。嫌なプレッシャーをかけずにそのときの状況に応じて余裕をもってやっています。

 

驚いたのは、プロジェクト初日から皆が前向きで、すぐに英語で話しかけてくれたこと。「下手で恥ずかしいから無理」といった言葉は一切聞かず、フロントからレストランホール・キッチンの方まで、いろんな仲間と英語でコミュニケーションをとれるようになりました。

 

「これはどう言えば伝わりますか?」
といった質問にはちょっとしたヒントを与えればスムーズに会話できるようになりました。バイリンガルデーを始めたことで、恥ずかしくて聞けなかったことが、今では自由に尋ねられる環境になったのではないかと思います。

 

個人的に一番嬉しいことは、私に英語で話しかけてくれるときです。英語を使うことで、前よりもっとカジュアルな会話ができるようになり、現場の人間関係にも良い影響を与えていると感じます。少しずつでも日常で使えるフレーズが増えていくことを願っています。

 

接客にも変化が

バイリンガルデーは長期的なプロジェクトです。

始まってまだ日が浅いので、すぐに接客に活かすことを期待してはいませんでした。しかし、思った以上に皆が積極的に英語で話したり、お互いに分からないフレーズの意味を確認したりしています。

 

その結果、少しずつ自信がつき前向きにお客様と話せるようになったスタッフたちの姿が見えます。明らかに接客に良い影響が出ているのです。また、あまり積極的にバイリンガルデーに参加したくないなというスタッフでも、耳に入る英語が増えていることでリスニングの練習にもなっていると感じます。

 

海外からのゲストがコミュニケーションのストレスなく過ごせる、インターナショナルで活気に溢れたホテル&レジデンス六本木を目指したいと思います。

 

 

英語は母国語じゃないからこそ、
覚える大変さがわかる

自分の得意な英語を活かしたい!その熱い思いが職場に伝播した、入社5年目のコンラッドさん。職場の皆を巻き込んで、楽しく英語に触れられるバイリンガルデーが始まりました。

 

ポーランドの母国語は英語ではありません。

もちろん、日本語でもありません。

しかし今では英語はもちろん、日本語は私よりも丁寧でこちらが学ぶことが多いなと感じます。

相当な努力を積み上げてきたことは安易に想像できますが、大変さを微塵も感じさせません。

英語を楽しく身近なものにしていけば、世界は広がっていく。

優しい話し口調のなかに、熱い思いが伝わりました。

 

ホテル&レジデンス六本木で始めたバイリンガルデーの取り組み。
英語は大変なものではない、楽しいコミュニケーションツールとなる未来がすぐそこまで来ているように感じます。
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