ベトナム旅行の目的
ホスピタリティ事業部の磯谷です。
この6月、私たちホスピタリティ事業部では初めて海外単独で「まなたび」を実施し、ベトナム・ハノイを訪れました。ベトナムは、私たちが運営するCOMPHOで提供するフォー発祥の地。フォーへの理解を深めることはもちろん、現地のホテルや飲食店、観光地などを見学しながら、「異文化理解」と「チームワーク向上」、そして「新しいサービスやアイデアの発見」を目的としました。
全員ベトナムの伝統的な笠をかぶり、ビジョナリー企画部(デザイン・ブランディング部門)デザインのTシャツを着用。
【1日目】『行動・発見のスタート』~インターコンチネンタル ハノイ ウェストレイクでティータイム
1日目は成田空港からハノイへ。
到着直後のティータイム。
これも学びの一つです。
五つ星ホテル「インターコンチネンタル ハノイ ウェストレイク」では、
アフタヌーンティーの最高級の味はもちろんのこと、一流の盛り付けやサービスに、レストラン運営の新たなヒントがありました。
斬新で目を引く盛り付けを今あるメニューに取り入れられないか、お客様への声掛け一つにしても生かせることはないか、「心からのおもてなし」を目指す同志なので、話は尽きません。
夜はクイズ大会や二次会でチームの垣根を越えた交流が生まれ、皆、リラックスした表情が印象的でした。
【2日目】『異文化体験と視野の拡大』~ベトナム料理、フレンチ
2日目は、3つの班に分かれて、風光明媚なハロン湾や歴史あるタンロン遺跡、ホーチミン廟などを巡りました。
夕食では本格的なベトナム料理やフレンチを味わい、現地の接客の工夫や味の特徴など多くを学びました。
多くの方がご存じのように、ベトナムはフランスの植民地だった歴史があります。
その影響でバインミー(フランスパンを使用したベトナム風のサンドイッチ)やコーヒーの文化が根付いていますが、
フレンチもその一つ。
格式高いホテルのフレンチでは、内装のデザイン一つ一つに対してもスタッフの理解が深く、そのストーリーを話してくれたり、
食事に合うドリンクの提案が何種類もあったりなど、サービスのきめ細やかさを感じました。
料理も美しく繊細なものが多かった印象です。
海外のサービスには「もてなしの工夫」が至る所にあると感じました。
【3日目】①『現場の知恵と体験価値』~現地で学ぶ「ブンとフォーの違い」
3日目の早朝はブン製麺工場で、現地スタッフの働き方や伝統製法、日本との違いなどを実際に体感しました。
ここで意外と知らないブンとフォーの違いとは!
どちらもベトナムの郷土食ですが、ブンは細く白い柔らかな麺
フォーは平たい透明感のありつるつるとした麺のイメージはありますよね。
写真:COMPHOのおうちでフォーシリーズ「国産 鶏だしスープのフォー」
この違いは作り方にありました。
【ブン】
米を洗って水に浸し、発酵させる
米を水ごと挽いてさらに発酵
↓
水分を抜いて米粉を作る
↓
米粉と水を混ぜてとろみのある液体にする
↓
型で麺状にして
茹でる
水で冷やして完成!
普段は食べることが出来ない作り立てのほかほかのブンを頂き、感動です。
一方、
【フォー】は
米を洗って水に浸す(発酵は通常しない)
↓
米を水ごと挽いて米のスラリー(液状の米ペースト)を作る
↓
スラリーを薄く広げて蒸す
↓
蒸した生地を薄く切り、麺状にする
↓
麺を水で軽く洗うか冷やして完成
という工程です。
同じ米を原料としていても、
ブンは発酵させる
フォーは通常発酵させない
ブンは麺状にしてから茹でる
フォーは蒸した生地を切って、麺状にする、などの違いは
現地で体感した香りや言葉などとともに体に染み込みました。
ネットで調べるだけではわからない雰囲気や感動は”まなたび”ならではです。
【3日目】②~老舗ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール」“防空壕ツアー、「ザ・ハノイ・クラブ・ホテル&レジデンス」
続いて、2班に分かれた、ホテル見学。
老舗ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール」では“防空壕ツアー”など歴史を生かした唯一無二のホスピタリティを経験しました。ベトナム戦争中にゲストを守った歴史の重みは、同じ業界で働く立場として深い感銘を受けました。
また、湖畔の「ザ・ハノイ・クラブ・ホテル&レジデンス」では、多様な施設やアクティビティ、眺望など、ビジネスとレジャー両立型のサービスの可能性を実感しました。
【3日目】③ベトナム料理教室、コーヒー焙煎体験やリキュールテイスティング
ベトナム料理教室では、皆でフォーの具材や春巻きを作り、“体験を通じた学び”が、お客様の価値体験をいかに高めるかを再認識できた場面です。とある施設のシェフはレシピが気になったようでスタッフへ熱心に質問していました。
コーヒー焙煎体験やリキュールテイスティングでも、それぞれ現地文化や製法を体験しました。
とくにリキュールテイスティングは、東南アジア初のフルスケールウイスキー蒸留所「ヴェ デ ディ」と特製カクテルで知られるハノイの隠れ家「バーミン・イ・ストゥリ」 とが提携して実現している体験です。
バーテンダーとして非常に刺激になったようです。
今後、国内研修でもこのような機会を設け技術向上に向け動いていきたいと思います。
ベトナム独自のコーヒー「エッグコーヒー」を淹れました。
ベトナムで高価だった牛乳の代わりに卵を使ったコーヒーです。
コーヒーの苦みと、まろやかな卵の組み合わせが美味しい!
「まとめ・今後につなげること」
この研修で感じたのは、大きく次の3つです。
●自ら動き、学びに飛び込むことで体験価値は何倍にも拡張される。
●異文化を受け入れる姿勢こそが、個人とチームの成長エンジンである。
●非日常の環境で協力し合うことで、チームワークとつながりは一気に深化する。
得られた気づきや視点は、ホテル・飲食を問わず全現場で共有できる“知的資産”です。
現地で体験した「記憶に残るサービス」を自社流に応用し、「シマダらしいホスピタリティ」をさらに進化させていきたいと考えています。実際、ホテル部門と飲食部門の間では、人員の横断的な行き来がすでに始まっており、部門間シナジーが加速しています。
帰路では、次回のまなたび候補地として“インドやエジプトなど―人類文明の源流を辿る”プランなんてどうだ?という声もあがりました。
今から次のまなたびが楽しみです!
これからも「学び、つながり、進化する」事業部を全員で創り上げていきます!
シマダグループの”ホスピタリティ事業部”が気になった方はこちらのYouTubeをぜひご覧ください♪
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