スポーツから介護へ
大学では健康スポーツ学科に在籍。特に高齢者への運動指導に力を入れていて、地域の体育館でのアルバイトを通じて高齢者と交流した。当時はスポーツトレーナーとしてのキャリアを描いていたが、その経験から次第に高齢者の生活を支えることに興味を抱くように。
シマダリビングパートナーズの説明会に参加した際、『介護×○○』という多様なアプローチに魅了された。他とは一線を画す自由でチャレンジングな社風が自身にぴったりだと感じた。特に印象深かったのは、施設での運動プログラムや、音楽・アート、旅行会社とのコラボ、地域社会との連携を重視したプロジェクトなど。ここで理想を実現できると考え、この会社でのキャリアを選んだ。
時間の流れと対峙
1年目
コロナ禍の混乱で、仕事中やプライベートでの感染対策も徹底。何ができるかを模索しながら仕事に取り組んだ。それでも周りの先輩達のフォローのおかげでなんとか乗り越えた。
2年目
同期が退職。送別会で「新しい道でも応援するよ!」と言ったものの寂しさは隠せなかった。「あいつは元気にしているかな」と時々想い出す。
3年目
自身の伸び悩みに直面し、転職を考えるほどの気持ちもにもなった。それでも当時の施設長が向き合ってくれたことで、職場や会社への愛着が増し、周りの励ましもあって続ける事を決意。迷わなかったいえば嘘になるが、後悔はしていない。
4年目
介護福祉士試験に合格。資格があるからといって仕事が劇的に変わるわけではないけど、嬉しかった。この頃から時間の流れが少しゆったりと感じるようになった。多少は落ち着いて物事が見れるようになったかなと思う。
5年目
後輩も増え、メンターとして悩みなどを聞く事も多くなった。自分が1年目の時もメンターの先輩が良くしてくれた。迷いや悩みは結局自分で乗り越えなければいけないが、自身の経験が少しでも役に立つことを願い後輩たちと多くの時間を共有した。
6年目
念願の新規施設のオープンに携わり、訪問介護管理者としての職務を担う。利用者やその家族との信頼関係を築くために日々奮闘。運営や行政手続き、会計や外部のケアマネージャーさんとのやりとりなど慣れない業務が続く。けれども希望していた仕事なので苦にはならなかった。時間の流れは再び早く感じられるようになる。
新しい発見の連続
介護現場に立つと、毎日が新たな発見の連続。利用者と接することで、相手の気持ちに寄り添うことの大切さを学ぶ。特に印象深いのは、運動プログラムを通じて、少しずつ元気になり、笑顔を取り戻していく姿。初めは消極的だったが、サポートのおかげで慣れ、やがて『運動が楽しい』と言ってくれるようになった時、大きな達成感を感じた。利用者の進歩や成果を見ることが日々のモチベーションとなっている。コミュニケーションを大切にし、安心して生活を送れる環境を提供することが使命と感じる。
また、突発的な出来事も少なくない。緊急事態が発生したときには、冷静な判断と即座の対応が求めらる。これも現場で得た重要な経験の一つ。日々の業務を通じて、スキルと知識を絶えず向上させてきた。
生きてるだけで丸儲け
好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。お笑い芸人明石家さんまさんの座右の銘。
介護の仕事は苦しい時や大変な時が多いが、この言葉が困難な状況でも前向きに捉え、日々を前向きに過ごす力をくれる。忙しい一日が終わった後や、思い通りにならなかったとき、このポジティブな心持ちが原動力となりモチベーションを保ち続ける秘訣となっている。
シマダグループでは介護分野以外にも様々な業態が存在し、視野は広がる。
介護という枠にとどまらない多様なスキルを身につけることができる。
一人ひとりの社員が興味や関心に応じて様々なプロジェクトに参加できる環境が整っていて、成長をさらに促進してくれる。
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初めての海外研修はロシア。今年はモンゴル。きっとこの会社に入らなければ、一生行くことがなかったかもしれない。多くの景色を見て、多くの事を学んだ。
モンゴル研修中、100人程度のパーティーで締めの挨拶を頼まれた。
「こういうのって偉い人がやるんじゃないの?」と思ったが前に出て話をはじめる。
新規施設で働く希望がかなったこと。
入社してからの様々な経験、訪問介護管理者として日々感じたもの。
そして何よりこの会社が好きなこと。
「長いぞ!」と笑われながらも真剣に聞いてくれる姿に感謝し、最後には大きな拍手が沸きおこった。
日常でも非日常のなかでも、まわりが暖かく迎えてくれる。この世界は生きているだけで素晴らしい。どんな困難な状況でも、生きていれば何かよいことがある。その中にある小さな発見と大きな成長を感じながら。