パティシエから店長へ
「実家が和菓子店を営んでいて、洋菓子店に就職した時は色々学んで“将来はお店を継ぐのかな……”とぼんやり自分で想像していました。正直、両親もそれを期待していました(笑)」
20代前半の事をそう振り返る。パティシエとして製菓技術を学ぶのは楽しかったけどお客様と直接接する機会がほとんどなく、“もっとお客様と接したい” “たくさんの事を経験したい” そんな想いが膨れ上がると共に好奇心旺盛な性格が災い……ではなく幸いし転職を決意。飲食業界で様々なジャンルやポジションを経験してきた。
ダイニングバーではバーテンダー、レストランではキッチンとホール、語学を学びに海外に飛び出た時(!)はカフェでバリスタを。調理から接客まで飲食業としてのあらゆるキャリアを積んできて、たいていの事はこなせるようになっていた。
キャリアに一息ついた時、“自分に足りないものはなんだろう” ふと思い返したら
『店長』を経験した事がない事に気が付いた。
「店舗のマネジメントに関しての知識を習得したい」と。
そんな中、コムフォーの店長候補募集の求人が目に留まる。
今まで働いた事のないフォーのお店、しかも国産米麺の日本風フォー。
自分自身もベトナムフォーが大好きだったのと、複数の事業を行っている会社という事で他事業部との交流も面白そうと感じた。
相手の立場に立って
現在はコムフォー豊洲店の店舗責任者として「ヒト・モノ・カネ」のマネジメントを任されている。店舗責任者としての仕事は多忙だ。日々の売上予測と管理・スケジュール調整・仕込み・在庫確認・発注業務・採用・人材育成。事業部の広報担当としてインスタグラムや社内周知などもこなす。
接客で意識していることは相手の立場に立って接客をする事。
もし自分がお客様だったら“これは嬉しいな”、“これは嫌だな”と考えながら接する。
笑顔を忘れずお客様が“来てよかった”“何か疲れてたけどここに来て元気が出た”
と感じてもらえるように心がけている。
自分だけでは意味がないので、スタッフにも接客の指導も行い、
いつ誰が接客してもお客様が気持ちよく、いい時間(とき)を過ごせるような
店舗に出来るように日々奮闘している。
入社してからは様々なセミナーや研修に参加させてもらった。
そこからヒントを得て作成したクレーム対応マニュアルやタイムスケジュールマニュアルは今では他の店舗でも重宝されている。
趣味は飲食店巡りで、食べる事や飲む事が大好き。休みの日は一人でプラプラと出かける。料理と一緒にお酒を飲む事で一段と美味しくなりそこが面白いという。
好き嫌いもアレルギーもないので、“口に入れて害のないものならなんでもいける”
と豪語する。そんな趣味が高じて店舗でのメニュー開発にも料理長に協力を仰ぎながら挑戦している。以前の「料理を作る側の立場としての経験」がこんなところで役に立つとは思ってもいなかった。
当初は店舗マネジメントを学びたいたいと思っていた自分が広報担当からメニュー開発やマニュアル作成まで手掛ける。随分自由な社風だと思うが
「“お客様にとって何が喜ばれるか”を逆算して考える。」という事業部長の言葉はずっと胸に残っている。
やりたいと思った事はやらせてもらえる環境。事業部が複数あるので色々な業種の人達との交流も盛ん。様々なイベントや部活動もあり、通常の仕事以外でも楽しむ事ができる(ベタな言い方だけど)アットホームな会社だ。飲食部門とホテル部門は月1回合同会議が開催される。同じサービス部門として勉強にもなり、新しい事に気が付かされ、視野も広がっていく。
将来の自分
インタビューの終盤に将来像を聞いてみると
「将来的には自分のお店をもって独立したいと思っています!」
え……!? 独立ですか?
「あ、独立の件まだ部長に話したことなかった……。内緒にしておいてください!」
と、イタズラっぽく笑う。
行動的で真面目で前向き、でもそれでいてお茶目な部分もある。
『20歳になろうが30歳になろうが何かを始めるのに遅すぎるという事は絶対にない』
※ROOKIES(森田まさのり)
何歳になってもやりたいと思った事を行動に移せる人間でいたい。
彼女の好きな言葉だ。
シマダグループはそういった夢や志をもつ人を嫌いじゃない。
やる気があれば、グループの中で事業を立ち上げる事もできる。
何かを始めるのに遅すぎるという事は絶対にない。
是非、コムフォーで存分にマネジメント学んで自身のお店を
持ってもらいたいものだ。