2023.05.19

新米 副施設長奮闘記!!

介護業界ではどちらかというと経験豊富で年次の長い職員が施設をまとめることが多い。ただ、一般的な「常識」を疑い、効率的・効果的な手法を追求していくシマダリビングパートナーズは違う。今回は新卒入社5年目で副施設長に就任した溝口 明日香さんにお話を聞いてみた。

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Summary
  1. この小娘って言われる!?
  2. 何事にも動じない
  3. 鳥の目 虫の目 魚の目

この小娘って言われる!?

ガーデンテラス砧公園 

副施設長  溝口 明日香 

社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士

 

「はじめまして、こんにちは!」

名刺の交換を済ませてソファーに座りながらインタビューを始める。正直なところ“若い”というのが最初の印象。しかしながら、どことなく佇まいに貫禄のようなものも感じる。

 

早速ですが、1日のお仕事の内容を教えていただけますか?

「訪問・通所・人員が足りなければ調理。ケアマネージャーとの調整、最近では入居者のご家族に対するサービス説明、売上に関しても見ています。施設長不在の有事の際には最終判断をする事もあり、良く言えば『オールラウンダー』何でもやりますってとこですかね!」

 

 

見た目は随分お若く感じます。入居者やそのご家族、施設スタッフから見ると溝口さんはお子さんやお孫さんと同年齢だったりもします。そういう中で厳しい言葉を投げかけたりされませんか?

「もちろんあります。※右田さん(前副施設長)が十分な経験を持つ男性社員だった分『この小娘』って思われてるのかなーなんて。」

※前ガーデンテラス砧公園副施設長 右田陽一さん

差し伸べたその手が誰かを支えられるように | シマダグループ 

 

 

・・・・正直なご感想で。

 

「でもそれってチャンスだと思って。最初にそう見られていても仕事をきちんとしていれば色々な事がスムーズになるかなと。あとは名刺の肩書を見ると皆さん驚いてくれます。(笑)」

こちらの意地悪な質問にも明るく答えてくれた。

 

 

ちなみに、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士。介護に関するこの3つの国家資格を取得しているのは、グループの中でも溝口さんしかいないそうだ。

何事にも動じない

 

高校が国際理解教育に力を入れている学校で、海外旅行が大好きだった。

就職活動をする中で、この会社は海外研修もあり将来的には海外介護施設での展開も視野にいれている事や「いい時間」の考え方を知り、自分に合っていそう!と思い、ある意味運命を感じた。

 

「入社後も将来は施設長になりたいという気持ちがありました。通常の会社であれば『訪問介護の管理者』『通所の管理者』と順番を経ていくところを私は全て同時進行。施設異動も3回あり、今考えると順応できることを評価していただきその上で全体を見る力を養われていたなと。」

 

これもシマダリビングパートナーズならではの話だ。

 

緊急時、延命するかしないか家族の判断もない方で難しい状況だった事もある。そんな時でも自分がお手本になって、ドンと構えて周りの人が動揺しないようにと心がけている。もちろん内心慌てる事もあるが、それを表には見せない。“何事にも動じない”というのが彼女の指針。この4年間を振り返り自分の可能性や能力を引き出してくれる会社であり(いい意味で)業界では当たり前なルートは歩ませてもらえなかったと言う。

 

鳥の目 虫の目 魚の目

「副施設長になり様々な視点でよく観察するようにして、細かな「気づき」を大切にしています。他者にとってはどうでもいいことでも本人やご家族様にとって実は価値がある。そういった「気づき」が信頼関係を構築する大切なピースになる可能性があるからです。」

 

「鳥の目 虫の目 魚の目」という言葉がある。

鳥の目は、物事を高い位置から俯瞰的に全体を捉える視点 

虫の目は、物事の詳細を様々な角度から分析する視点

魚の目は、過去から現在、現在から未来といった時の流れをみる視点

 

「物事をあらゆる視点から見てみよう」という話。

 

より高い位置から施設全体を俯瞰的に捉え(鳥の目)

お客様、スタッフ、家族や関係機関を様々な角度から分析して(虫の目)

介護業界全体の流れを掴む(魚の目)

彼女は今、副施設長としてあらゆる視点からの「気づき」を大切にしている。

 

 


“溝口さん何やっているの?”

 

施設の入居者である年配の女性がインタビューの終わりに話かけてきた。

“いつも本当にお世話になっちゃって”

と、その女性が言うと溝口さんは笑いながら一緒に肩を組む。優しい表情だ。

 

入居者さんとの話が終わると“すいません、溝口さん ちょっとご相談が”

 

施設の職員が声をかけてきて、こちらにも対応。ただ、その表情は入居者さんと話すときとはまた別の顔だ。それは毅然とし、それでいて頼もしい感じ。

 

 

お忙しい中お時間を割いていただきありがとうございました。

「いえ、とんでもないです。ぜひ、またいらしてください!」

 

そんな彼女の佇まいを見ていると10年以上介護業界にいるような雰囲気だった。

施設長としての話を聞ける日は、そう遠くない未来かもしれない。

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