グランドスタッフからの転身
旅が大好き。前職では羽田空港のグランドスタッフをしていた彼女。早朝便から深夜便までシフト制で対応をこなすため、早いときは朝3時に迎えのタクシーに乗って出勤することもあったとか。
「それはそれで楽しい日々で、5年間ほど過ごしました。ある時、父の仕事関係の繋がりで介護旅行の会社があると知ったんです」
旅行を楽しみにしているお年寄りの多さは現場でも感じていたけれど、介護が必要になって施設に入ると簡単に出かけられなくなる。施設のスタッフも、日々の業務に追われるなか旅行の下調べや企画を行うのは難しい。旅行会社と施設スタッフが連携を取ることで、不安を抱く高齢者の方に気軽に旅を楽しんでもらいたい。社長の話に共感し、入社を決意したのが今から5年前のこと。
産休・育休事情
入社してからの目まぐるしい日々、たくさんの経験をした。旅行業界に大打撃を与えたコロナ禍。自身の出産。育休からの復帰。グランドスタッフ時代は同期だけでも200人いたが、現在は10人チームの少数精鋭だ。一緒に働いていると人柄は滲み出てくるもので、この人ならどう考えるかな?あの人はどう動くかな?とお互いに考えながら働いているため、子育てしながらでも働きやすいと感じている。
「育休から復帰予定だった2023年の春。ちょうどコロナ禍が収束して、さぁこれからもっと忙しくなるぞ!という時でした」
産前休業の期間は、出産予定日の6週間前から出産日当日まで。産後休業は、出産日の翌日から8週間です。育児休業の取得可能期間は、産後休業終了日の翌日からお子さんの1歳の誕生日の前日までです。1歳の時点で保育園に入れず待機児童となっている場合は1歳半まで、1歳半の時点で待機児童となった場合は2歳まで延⾧することができます。(最⾧2年)出産された際は、慶弔支給金(お子さん1名につき100000円)の申請ができます。ー2024年11月時点
身構えず、素直にまっすぐ!
現在は「旅介(たびすけ)」という介護旅行のバックオフィスを担っている。車いすの方が安全にクルーズに乗れるのか、行くまでの道にエレベーターが用意されているのか、料理は食べやすいようにカットしてもらえるか等…。普通の人が旅行に行くのとは訳が違うので、とにかく配慮が必要だ。来年の大阪万博では、行きたくても行けない方の参加を実現するユニバーサルツーリズムプロジェクト『Let’s EXPO』にも参画している。
どうしていつも笑顔なんですか?と率直に聞いてみた。
「きっと旅行事業のメンバーは皆、負けず嫌いなんです。見た目では穏やかそうなメンバーも心の中では、忙しくてもやってやるぞー!と燃えている。とにかく斜に構えずに、前にどんどん進んでいこう!という気持ちが共通しているなと感じます。 」