仕事はお金を稼ぐための手段
シマダグループに入社する前は、仕事はお金を稼ぐための手段と割り切って、介護の仕事でお金を稼ぎながら、趣味だったダイビングやレゲエダンスのために海外へ行き、また日本に帰ってきて仕事をするという生活をしていました。30歳を目前に、このままでいいのかな、と悩みはじめていた時に面接を受けたのがシマダグループでした。
私の介護福祉士としてのキャリアだけではなく、趣味の話も含めた『私』という人間を見てくれるこの会社に興味がわき、入社を決めました。
「介護職」というよりは、「ビジネスマン」
それまでの施設では、高齢者のお世話が中心でしたが、ここでは、営業活動や利益などお金の動き、スタッフのマネジメントや請求業務も私たちの仕事です。
施設の設計に、自分の意見が反映される場合もあり、いわゆる「介護職」というより「ビジネスマン」という感じが適切に思えました。施設全体の仕事やお金の流れを理解することで、介護はボランティアではなくビジネスなんだ、という意識も生まれ、コンプライアンスやサービスの質向上にもつながっています。こんなに好奇心を掻き立てられる介護の現場は、これまでありませんでした。
コンプライアンス推進室の誕生
介護保険上のコンプライアンスについては、各地方自治体の基準が異なり、幅広い知識が求められます。企業としても、その整備や実施に苦労していました。同時に、網の目のように張り巡らされている法令を深堀することはとても興味深いもの。自らの知識が深まっていくことに、達成感と自己成長を感じられ、熱中できる業務の一つでもありました。
その過程で、各拠点の仲間が同じように時間を割くことが、とても非効率だと考えるように。法令に定められた基準を網羅できるような、共通書式のフォーマットや法人単位での運用ルールを提案。気が付いたときに、そのような行動に『コンプライアンス推進室』という部署ができ、自然とその部署の中心に自分がいたのです。
「目的」ではなく「手段」なんだ
この取り組みが充実してきた時点で、コンプライアンスとは事業の長期的かつ安定的な運営と顧客満足に直結した要素を持ち、「目的」ではなく、「手段」であると気が付きました。であれば、部署としては『CS(顧客満足)推進』を目的に、コンプライアンスを充実させるとともに、その他の観点からもCSを推進させる方向性のほうが矛盾はありません。
そして今、「コンプラシアンス推進室」は「CS推進室」として名を変え、私はその室長として働いています。
趣味も性格もひっくるめての自分で働く
介護職として働く中では、仕事では私のプライベートな部分は必要ない、完全に切り離さなければならない、と思い込んでいました。ゆえに、シマダに出会って、趣味も性格もひっくるめて自分のままで働ける場所があるんだ!と、うれしくなりました。
社員一人ひとりの個性や事情にちゃんと向き合ってくれるのが、この会社です。施設のBGMにはボブ・マーリーを流したり、体操にレゲエダンスの動きを取り入れたりしています。お年寄り=演歌が好き、とは限らないんですよ。既成概念にとらわれないことで、個性ある個人が活き活きと輝けば、それがきっと会社の強みになり、魅力となり、さらには高齢者の方の笑顔に繋がると信じています。
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高齢者にとっては、今日が人生最期の日かもしれません。
この会話が人生最期の会話となるかもしれません。
ご家族にとっては、「入居という選択肢」が果たして正しかったのかとい不安がつきまといます。私たちが提供するサービスには、常に両者の大きな期待と想いが向けられているのです。お客様やそのご家族が、いい時間(とき)や豊かな時間(とき)、心地よい時間(とき)を感じていただくことが、私たちの使命となっています。
介護職としての使命とは『お客様一人ひとりの意思と人格を理解し、尊重することを何より優先する』こと。これを実現するために、制限は可能な限り作らず、その時のその場の判断でベストな行動をとります。幸せは、特別な何かではなく、日常に生まれる小さなHAPPYが根源となり、日々の関りでHAPPYが積み重なっていくこと。その結果として、いい時を感じていただける住まいを提供していきたいです。