2023.06.23

私が介護職に就いた理由~その瞬間を大切に過ごすために~

出身地は静岡、京都の大学で法律を学んでいたという髙畑歩香さん。見知らぬ土地、畑違いの分野での就職。なぜ介護という職種を、なぜ東京のシマダリビングパートナーズという会社を選んだのか。
就職して1年。今思う事を聞いてみた。

シマ報 > 介護事業 > 介護サービス > 私が介護職に就いた理由~その瞬間を大切に過ごすために~
Summary
  1. 小さい頃から介護は身近に
  2. 理解をして寄り添う事
  3. 成長したい、挑戦したい

小さい頃から介護は身近に

「実家に認知症の祖母がいるんです。普段、人の名前と顔はすぐ忘れちゃうのに、私の事だけ“あゆかちゃん、あゆかちゃん”って覚えていてくれて。」

 

”人生の節目に立ち会い、長い時間をかけて信頼関係を築ける仕事に就きたい。”

 

就職活動でブライダル・葬儀業界などを回っている中、認知症の祖母を自宅で介助する両親の姿やそれを自身がサポートするのが当たり前の環境だったという事もあり、『介護』という職種にも興味を持つのは自然な流れだった。

 

「大手介護会社さんからも内定を頂いたのですが、知名度は重要視しませんでした。シマダリビングパートナーズの企業説明会で『介護×○○』という話を聞いて、可能性が色々広がるなと。正直なところ、入居者は自ら望んで施設には入りません。コンサートや旅行気分、スポーツ観戦や美味しい食事を提供するなど介護以外の事とかけあわせることで、少しでも入居者に良い時間を過ごしていただけるのではと感じました。」

 

 

介護業界に就職する事へご家族は何と?

「両親も自宅での介護に悩んでいた時期があります。そんな時デイサービスやショートサービスのお世話になりました。生活の助けとなり非常に感謝していると。私が介護業界に就職する事によって“一人でも多くの家族の助けになるよう頑張って”と言ってもらいました。」

 

 

高齢者などを在宅でケアしている家族を癒すため一時的にケアを代替し、リフレッシュを図ってもらう家族支援をレスパイトサービス(respite service)という。ご両親はこの存在がどれだけ多くの助けになるかを実感していた。だからこそ彼女が介護業界に就職した事をとても喜んで応援してくれたそうだ。

理解をして寄り添う事

実際現場に立つと多くの入居者と色々な経験をする事になる。

「今日も元気に過ごしましょうね!」と声をかけてくれた方が、その2時間後に亡くなった。はじめての看取りとなり、とにかく急で何がおこったか理解ができず精神的に落ち込み、しばらくの期間泣いて過ごした。それでも同じ施設の先輩たちが毎日励ましてくれた。

 

コロナ禍に沈静の兆しがみえた頃、施設で夕涼み会を実施。コロナの時期は食堂に誰も入れなかったけど、その時は全員揃って集まってくれた。普段は部屋から出てこられない方も楽しみにおしゃれをしている。みんな嬉しそうでニコニコしている姿にとても感動した。

 

シェフが監修しているスペシャルディナーの日。

普段の食事も美味しいけど「この日はちょっと特別」と入居者が微笑んでくれる。

食べることは生きること『出張シェフ』スペシャルディナー | シマダグループ

 

音楽を演奏するレクリエーションの日は少し気難しいあの人も、楽し気にリズムにのりながら身体を揺らす。

 

認知症の方と関わる時は自分の価値観で物事を判断してしまいがちだけど、(その人が今どのような世界にいるのか)と考えるとその行動にも納得し、冷静に対応できることも増えた。

 

入居者の方々は毎月のイベントや誕生日を来年経験できるか分からない。

その瞬間を大事にしたいと思い、全力で楽しんでもらえるよう取り組む。

信頼関係を築けているかどうかはまだわからないけど、少しずつ積み重ねている実感はでてきた。

成長したい、挑戦したい

「介護だけしか知らないと日常が介護のことだけになりがちでですが、グループの『子ども食堂』や『ヨコイト』に参加すると、他事業部の人と交流を持つ事ができて新たな発見と出会える良い機会を与えてもらえています。」

コロナ禍のなかで生まれた新しい試み「ヨコイト」がもたらした、ある大切な気づき。 | シマダグループ

 

『メンター制度』では新卒に対して年齢の近い社員が相談役となる。入社間もない頃は一緒に食事に誘ってもらうなど色々とお世話になった。

 

2年目の今は自身がメンターに。どうすれば相談にのり支えになってあげられるか、距離感が難しいなと試行錯誤をしているところだ。

 

「将来的にまずは介護福祉士の資格をとりたいです。日々の業務で入ってくる知識がたくさんあり、毎日が勉強だと思ってこなしています。今は現場でお客様と関わっている時間が好きなので、その瞬間を大切にしたいです。」

自身の現在地と将来像をそう話してくれた。

 

 

研修時から失敗を恐れずに沢山経験したほうがいいと言われ、やりたいことに挑戦する機会を設けてくれる方が周りに沢山いた。この一年多くの経験をし、上手くいかないことや後悔していることもあるけど、その経験をしたからこそ多くの事を学んだ。成長したい、挑戦したいという気持ちがあればこの会社のみんなはきっと歓迎してくれる。

 

 


「おはようございます。」

 

朝の見回り中、お部屋に入ると入居者さんはまだ寝ていた。

いつも私に会うと“はじめましてこんにちは”と言ってくる人だ。

用事をすませ起こさないように部屋を出ようとすると。

 

“あゆかちゃん”

 

ふと私の名前を呼ぶ声が聴こえた。後ろを振り返ると入居者さんはまだ寝ている。

寝言だったのか、それとも遠くから誰かが私を応援してくれる声が聴こえてきたのか。

 

朝の陽はまぶしくて、新しい1日を迎える。

その瞬間しかない今日という日を大切に過ごすために。

Related Articles