2022.08.08

時はジェットコースターのように

22歳で派遣社員として入社。その後正社員登用・異動・結婚・出産・産休・復帰と様々な経験をしてきた西村奈保子さん。
もうすぐ人生の半分をシマダグループで過ごした事になる。2児の母として、経理部員として日々奮闘する彼女に話を聞いてみた。

シマ報 > 不動産事業 > 時はジェットコースターのように
Summary
  1. 転職と宅建と私
  2. キャンペーンガールと審査リーダー
  3. 落ち込んだりもしたけれど、私は元気です
  4. もう、家族みたいなもの

転職と宅建と私

「すいません、バタバタしちゃって!」

そう言いながら時間ぴったりに彼女は待ち合わせ場所にやってきた。

 

いえ、いえ。こちらこそお忙しい中、時間を割いていただきありがとうございます。

 

聞けば普段から5時起床、お子さんにご飯を食べさせ小学校や保育園へ送りだし、出社。

それでも「世の中のお母さんは皆こんなものですよ」と笑いながら言う。

 

経理部所属の彼女。会社のWEBスケジュールには毎日、当日のタスクが細かく記載されている。

・売上 施設長にメール

・ファクターデータ依頼

・資金移動

・未払い金計上、振込 等々

 

メモしておかないと不安。

経理の仕事は万が一にも間違える事できないので三回はチェックしている。

周りの人達に西村さんの事を聞くと、

昔から計算・事務処理能力は社内随一だそうだ。

 

 

 

新卒で岩手県より上京、初めて入社したのは東京の信用金庫。

毎日が一生懸命。周りに迷惑をかけないようにとにかく必死だった。

 

ある日、新聞に新築建売チラシを見かける。

家の間取りを見るのが好きで、よく眺めていた。

ふと思い立ち、資格取得のためCAD(※パソコンの製図システム)の夜間スクールを受講。

縁あって戸建販売をしていたシマダグループに派遣社員として入社した。

当時はディベロッパー部門の営業事務の仕事を担当。

 

高額商品を扱う部署で、周りはきちんとした大人達ばかりだった。

そんな中、不動産会社としての日々の仕事の中で「宅地建物取引主任者資格(当時)」という言葉は必然的に耳に入ってきた。

なんでも、この会社には2ヶ月仕事を休んで、宅建試験を勉強している社員さんがいるらしい。

 

宅建は運転免許!? | シマダグループ (shimadahouse.co.jp)

 

仕事帰りに本屋により参考書を手に取る。ちょっと面白そうかも。

部署など関係なくみんなが合格を目指して、それを会社が応援してくれる。

仕事帰りに独学で勉強、短い期間で集中して一発で合格した。

その甲斐あって、正社員にとして採用されることとなる。

 

「人生の中で一番勉強しました 笑。正社員にもしていただいたので、

努力は報われるといった感じですね。」

 

派遣社員として入社後の宅建資格取得は、

彼女の大きな転機となった。

キャンペーンガールと審査リーダー

しばらくして、賃貸管理を行う資産運用事業部に異動。

 

契約審査部門のチームリーダーとして活躍する傍ら、対外的なキャンペーンキャラクターに登用される。

賃貸仲介業者に対してアイドル的人気を誇るという思わぬ展開へ。

自身の誕生日にはお祝いの花や色紙も届いたらしい。

 

・・・キャンペーンのポスターってすごいですね。

これって今の時代色々難しい部分があると思いますし、通常の業務とは少し違う気がします。

自身の仕事として問題はなかったですか?

 

「全然大丈夫でしたよ!このポスターでシマダグループに興味を持ってもらい、

管理しているお部屋に申し込みが入れば万々歳です!

実家の岩手の成人式は夏で、振袖が着れなかったので、キャンペーンで撮った振袖写真を両親に送ったら大喜びしてくれました。」

と、屈託なく話してくれた。

 

通常業務をこなしながら、全く別の仕事。

シマダグループで求められる『多能工』(一人で複数の業務や作業を行うこと。いわゆるマルチタスク)というやつだ。

 

信用金庫時代では考えられなかった。

正直『普通ではない』と思うがこれくらいの

状況を楽しめるような人がシマダグループに向いているのではないかと、彼女は言う。

落ち込んだりもしたけれど、私は元気です

 

賃貸管理部の仕事は正直大変だった。1日に契約が山のようにあり繁忙期と言われる時期には毎日遅くまで会社にいる事も少なくない。

ある日、夜遅くまで会社に残っていると、何かの用事で社長が会社に戻ってきた。

「どうしたんだ、こんな遅くまで」

そう言われた時は、その優しさで色々な想いが溢れ号泣してしまう。

 

 

「結婚します!」と会社のみんなに報告をした時は

「俺が相手と直接会って面接してやる」

なんてお父さんみたいな事を言う人がいて、思わず笑ってしまった。

 

 

結婚式はお世話になった役員の人が主賓挨拶。

普段緊張なんかしない人なのに、少し声が震えていた。

余興では大勢の人が流行りの歌で踊ってお祝いしてくれた。

 

部署異動をして、戸建て販売の担当となった時は、なかなか売れずに悩んだけど

契約が決まった時はその人の人生の分岐点に立ち会えたようで嬉しかった。

 

 

産休に入る時は、みんなが会社の前の桜の木の下で見送ってくれた。

舞い散る花びらがとても綺麗だったことをよく覚えている。

 

産休復帰時に経理部の仕事に配属が決定。

経理部の仕事は、日々集中力が必要。妥協を許さないその姿勢。

普段の笑顔とは打って変わって仕事中は

『鬼気迫るものがある』なんていう人もいる。

 

 

もう、家族みたいなもの

好きな言葉は『念ずれば花開く』

(思いを強く念じ、努力に努力を重ね続ければ花は開き、夢や目標が叶うという意味。)

 

お話を聞く限り、随分色々な事がありましたね。

 

「本当ですよね。なんだか毎日ジェットコースターに乗っているみたいで。

あっという間でした。どれも貴重な経験ばかりです。」

 

様々な仕事を十数年重ね、いろいろなものを見て、感じることができた。

そんな中で今の仕事は天職だと言う。

 

目の前にあることに心を集中させ、一生懸命努力する。

その“まっすぐなひたむきさ”は、

シマダグループの何事も“とりあえずやってみよう”という風土にうまく重なったのだろう。

 

西村さんにとってシマダグループとは。

 

「人生の半分くらい過ごしているので、もう家族みたいなものですね。

これからおばあちゃんになってもこの会社で働いていきたいです。」

 

 

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インタービューの予定時間を少し過ぎた。

 

「すいません、これから子どもを保育園に迎えにいかなくてはいけなくて・・。」

 

その後は食洗器をまわして、洗濯ものを取り込んで、夕飯を作って、

子供と夕飯を食べるそうだ。

「世の中のお母さんは皆こんなものですよ」と、また笑う。

 

お忙しい中ありがとうございました。

 

「いえ、こちらこそありがとうございました!」

 

今日も彼女は忙しく、そして楽し気に1日を過ごす。

ジェットコースターから降りるのはもう少し先の話になりそうだ。

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