2026.08.18

「米の日」に読む、お米とお金のこぼれ話

8月18日はお米の日!八十八を漢字で書いて組み合わせると「米」になることが由来です。精米店をルーツに持つシマダグループとしては見逃せない記念日。せっかくなら公休にしてほしいところですが、もちろん出勤です。

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Summary
  1. 給料がお金じゃなかったら
  2. 鎖国時代にも円高があった
  3. スキマ時間で副業!
  4. 米俵マラソンを知っているか
  5. 米は重たいから
  6. 音声はコチラ

給料がお金じゃなかったら

 

とある日の残業中、上司のO田さんが、ふとこんなことを聞いてきました。

「給料の支払いがお金以外だったら、なにがいい?」

 

たまに思いついたように突飛な質問をしてくる上司。ゴールドかビットコインか、きっと何かに触発されたのでしょう。もうすぐ賞与面談の時期です(これを書いている当時)。絶対にお金が良い私は、黙ってやりとりを聞いておりました。

 

 

 

 

 

 

学生の頃に、江戸時代の武士の給料はお米だったと勉強しました。ただ、武士はお金を使わずにどうやって生活していたのでしょう?「床屋に行く」とか、「ちょっと一杯」なんてとき、いちいち米俵を持ち運んでいたのでしょうか。

シマダグループ総合冊子『こめびと』の担当編集として、ちょっと調べてみることに。

 

 

鎖国時代にも円高があった

 

時代劇に小判が登場するように、江戸時代にはすでに金貨・銀貨・銅貨の貨幣経済が発達していました。そのため、武士が家賃や衣服代を支払うには、お米をお金に「両替」する必要があったそうです。

 

「円安ドル高」ならぬ、「円安コメ高」なら、武士もウハウハ。花街に行って景気よく振る舞えたそうですが、江戸中期に差し掛かり米作りの技術が進歩すると、お米の価格も安定していきます。「円高コメ安」になると、さぁ大変。給料は変わらなくても手取りのお金が減ってしまいます。こんな風刺画が残っていました。

 

『米俵綱引の図』(アドミュージアム東京所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100388293

 

 

 

分かりやすい解説を発見。

物価高直、とりわけ米価の吊り上げをめぐる一般庶民と奸商(商人)の綱引をユーモラスに描いた図。米俵をしぶとく引き上げようとする奸商の頭上に天の使いが降臨し、「ばち」があたるという次第。(早稲田大学図書館

 

 

 

よく見てみましょう。

 

 

◄庶民「お米を安くしてくれヨ~!」

商人「高く売って儲けますゾ!」►

 

 

スキマ時間で副業!

 

さて、コメ安の影響で生活が苦しくなった下級武士たち。これではいかん!と、空いた時間で副業をしていたそうです。当時人気だったものは傘の修理。 ”浪人の傘張り”と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。ほかにも、こんな副業があったそうですよ。

 

  • ・屋敷の賃貸
  • ・剣術道場の運営
  • ・金魚の飼育
  • ・爪楊枝づくり
  • ・朝顔の栽培 etc…

 

 

『東源氏朝顔ゆふらん 』出典:東京都立中央図書館

 

 

米俵マラソンを知っているか

 

話は変わりますが、最近ランニングを始めた私。手ごろな大会はないかな~とネットサーフィンしていたら、こんな魅力的なマラソン大会を見つけました。

 

 

 

3kgの米俵を担いで、完走したらお米がいただけるという嬉しい特典つき。

 

会場となる長野県飯島町は弥生時代から米づくりが盛んだったそうで、日本相撲協会の土俵を100%提供しているとか。完走すれば、飯島町産の美味しいごはんときのこ汁が待っているという、なんともしあわせなマラソン大会です。飯島町の皆さんのお米愛をひしと感じる大会、素敵すぎる。社内のマラソン部の人に、これ一緒に出ましょうよ~!と声を掛けたら「重くて、つらそう」

と言われてしまいました。え~、こんなに魅力いっぱいなのに……。

 

米は重たいから

 

重たいものを持ちたくないのは、江戸時代も一緒。市場でお米を取引するときに米俵のままではいかにも不便だったため「米手形」(いわばお米券)という概念が誕生しました。発行元の大名にそれを見せると、1枚あたり10石(約1.5トン)の米俵と交換してもらえる、という仕組み。

 

 

発行した「米手形」がすぐに使われるわけではないらしい、と理解した大名は、次第に資金調達のため蔵に保管してあるお米の量以上の「米手形」を発行するようになります。今はまだ手元にないお米も売ることができる状態が常態化し、次第にお米の先物取引まで行うようになりました。

 

※先物取引とは

特定の商品について、あらかじめ決められた期日に決められた価格で売買することを約束する取引のこと。簡単に言うと「予約販売」です。

 

 

『浪花名所図会 堂じま米あきない』引用:国立国会図書館デジタルコレクション

 

 

大阪にある「堂島米市場」は、なんと世界初の先物取引所。その100年後に生まれた、世界最大規模のCBOT(シカゴ商品取引所)は、大阪堂島市場をモデルに整備されたともいわれています。

残念ながらこの先進的な取引は明治維新の際に断たれてしまいましたが、世界を見ても、この堂島米取引所は経済史における輝かしい歴史であったのです。

『一粒の光』

 

現在、跡地にはこんな像が。制作者は建築家・安藤忠雄氏(仕事の幅広いな……)。

 

 

為替リスク、副業、先物取引——
経済のキーワードの原点は、日本ならではの「お米とお金」の関係にヒントがあるのかもしれませんね。お米に感謝。夏バテに負けず、いっぱい食べよう!

 

※筆者は米俵マラソンに出場予定です!お米好きなひと~!一緒に飯島町に行って、お米の魅力を宣伝しましょう~!

飯島米俵マラソン

 

 

音声はコチラ

音声版のシマ報です!

ぜひ電車に乗りながら、家事をしながら…お聞きください♪

【stand.fm #47 「米の日」に読む、お米とお金のこぼれ話】

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