カンボジア代表監督との出会い
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2026年8月、シマダグループはカンボジアサッカー協会へ3,000米ドルの寄付を行いました。
きっかけは、不動産事業部の担当者がカンボジア物件の視察時に立ち寄った、日本小料理屋「縁」で、代表監督・行德浩二(ぎょうとく こうじ)さんと出会ったことでした。
帰国に合わせて来社いただき、現地の厳しい現状やサッカーへの想いについて伺いました。
サッカー界の現状
「北中米W杯が終わったばかりですが、カンボジアは半年後、2027年の3月にはもう次の予選が始まります。弱いところは早いんです(笑)」と、気さくに語り始めた行德さん。

カンボジア代表といえば、2018年に本田圭佑さんがGM(実質的な監督)に就任したことで日本でも広く知られるようになりました。本田さんの退任後、アルゼンチン人監督を経て、2024年10月にユース監督だった行徳さんがトップ代表監督に就任しました。
「サッカー人気は高く、本田さんの就任当初は会場も満員でした。ただ、やはり強くならなければ熱気は続きません。
日本が強くなった理由の一つに、U-15、U-16、U-17などの若い世代から国際大会でブラジルやドイツなどの強豪国と数多く対戦していることがあげられます。そうすると、大人になってどのような相手に対しても恐れず怯まずに戦えます。
大人の代表が勝つには育成年代への投資が不可欠ですが、資金不足で強化予算がつきにくい。営業担当もいないため、出会った小料理屋などで私自ら企業へ支援をお願いして回っています。」
情熱の源泉
そこまで突き動かされる理由を尋ねると、胸の内を熱く語ってくれました。
「日本の多くの子どもたちは、いいコーチが付いて、いいグラウンドで、いいものを食べて、いい靴を履いています。カンボジアは日本に比べるとそうではない。
ユース代表監督に就いた当初、選手たちの靴はボロボロで、剥がれた靴底をテープで巻いて補強していました。協会から支給される靴も粗悪なコピー品ですぐ壊れてしまう。今は私が日本で靴を買い、船便で送っています。
世界にはそうした環境の国が多くあります。目の前の子どもたちを見ていると、どうしても何とかしてあげたくなるんです」

シマダグループのロゴが、国立サッカースクールの選手ユニーフォームに
早くにケガで引退。指導者としての歩み
サッカー王国・静岡県出身の行德さんは、大学卒業後にドイツで2年間プレー。その後日本でプロになりたいと、 Jリーグ開幕期にトヨタ自動車と契約をしたのですが、開幕3試合目で膝前十字靭帯を断裂し、わずか3年で現役引退を余儀なくされました。会社員を経て清水エスパルスのコーチに就任。同世代の仲間がJリーグや「ドーハの悲劇」の際、日本代表で活躍する姿に悔しさを抱えながらも指導者の道を歩み、その後JFA派遣によりブータンやネパールの代表監督を歴任してきました。
「振り返ると、人生でサッカーだけは続いています。ボールを止めるのも蹴るのも楽しいですが、できなかったことができるようになる瞬間が何より面白い。監督として勝敗はもちろん大切ですが、練習で積み重ねたプレーがピッチで表現できているかを重視しています。本音を言えば、自分でプレーする方が楽しいですけれどね(笑)」
インタビューを終えて
度重なる挫折を乗り越えてきた行德さんが、厳しい現実と向き合いながらも笑顔で熱く語る姿。環境は一人ですぐに変えられなくても、目の前の課題にどう関わるべきかという「人として、企業としての在り方」を教わりました。
グループの使命は『「いい時間(とき)」をつくること。』 そのフィールドは国内にとどまりません。行德さんとの出会いから得た広い視野を胸に、国境を越えて豊かな「いい時間」を届けていきます。

アカデミーのユニフォームを着て活動を行う、社内の部活動「ヨコイト」フットサル部
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